タンノイ、「Mercury V」のセンタースピーカー

-「歴代最軽量/高剛性のコーン」搭載。37,800円


Mercury VC

 エソテリックは、英タンノイ製スピーカー「Mercury V」シリーズのセンタースピーカー「Mercury VC」を5月1日に発売する。価格は37,800円。

 1月に発売したブックシェルフ型「Mercury V1」(57,750円/1台)と同様のコンポーネントとサウンドチューニングをベースに設計された、2ウェイのセンターチャンネル用スピーカー。同シリーズとの組み合わせを想定しており、クリアでバランスに優れた音色を実現。サラウンド音像のフォーカスを引き締め、エフェクト音が際立つようにボイシングされているという。なお、Mercury Vシリーズでは他にトールボーイの「V4」(57,750円/1台)も発売されている。

 ユニットは25mm径ツイータ1基と、100mm径ウーファ2基で構成。ツイータはポリエステル繊維にニトロウレタンコーティングを施したソフトドーム型で、ネオジウムマグネットのドライバで駆動する。ウーファはマルチファイバーを使用し、「シリーズ歴代最軽量/高剛性のコーン」としている。

 クロスオーバーネットワークには、独自のDMTテクノロジーを採用。HF(高周波帯域)のコンデンサの固定にDMT(Differential Material Technology=素材差動技術)防振コンパウンドを採用するもので、音質に悪影響を与える振動を排除。高周波帯域がより滑らかで、正確な再生ができるとしている。また、内部配線にはシルバーコーティングのOFC線を使用している。

 エンクロージャはツインバスレフ構造。内部ブレーシング(添木)とチャンバー構造のリファインにより、コンパクトながら高い堅牢性と低カラーレーション(共振による音色の変化の低減)を実現。フロントバッフルはMDF。ドライバートリムはアルミ製で、ヘアライン処理を施している。表面の仕上げはシュガーメイプル木目調となっている。

 再生周波数帯域は67Hz~25kHz、クロスオーバー周波数は2.9kHz、能率は90dB、インピーダンスは8Ω。推奨アンプ出力は10W~90W。

 別売スピーカーブラケットに対応したマウント用ネジ穴も備え、壁掛けや天井吊り下げも可能。サランネットを含む外形寸法は430×170×140mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.9kg。

サランネット装着時背面


(2011年 4月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]