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TANNOY、高域強化したスピーカー「Mercury Vi」シリーズ

ブックシェルフ型「Mercury V1i」は40,950円

Mercury V4i

 エソテリックは、英TANNOY(タンノイ)のスピーカー「マーキュリー Vi」シリーズ3機種を10月1日に発売する。価格は、トールボーイ型の「Mercury V4i」が57,750円/台、ブックシェルフ型の「Mercury V1i」がペアで40,950円、センタースピーカーの「Mercury VCi」が37,800円/台。

 マーキュリー Viシリーズは、新たにマグネシウム配合のアルミドームツイータを搭載し、53kHzまでのワイドレンジ再生に対応した。ウーファは従来のVシリーズ同様、歴代最軽量かつ高剛性のマルチファイバーペーパーコーンを採用する。

 搭載ユニットは、トールボーイ型のV4iが152mm径ウーファ×2、ブックシェルフ型のV1iが130mm径ウーファ×1、センタースピーカーのVCiが100mm径ウーファ×2。ツイータは3機種共通で、25mm径アルミドーム。

Mercury V1i
Mercury VCi

 ドライバユニットの変更に伴い、クロスオーバーネットワークも刷新。高域側のコンデンサには独自のDMT(Differential Material Technology=素材差動技術)防振コンパウンドを採用し、音質に悪影響を与える振動を排除して、なめらかで精密な高周波帯域再生を可能にしたという。

 内部配線には高純度シルバーコーティングOFC銅線を使用。エンクロージャは、内部ブレーシング(添木)とチャンバー構造により堅牢性を高め、共振による音色の変化も抑えたという。フロントバッフルには剛性の高いMDF素材を使用し、バスレフポートの共振周波数を低く設定することで、躍動感溢れる低域再生を図っている。表面の仕上げはシュガーメイプル木目調。新たに大型のスピーカー端子を採用し、V4iはバイワイヤリング接続に対応する。

 V4iはMDF製スピーカーベースを標準装備し、設置安定性を高めている。V1iとVCiは、背面に市販のスピーカーブラケットに対応したマウント用ネジ穴を備え、壁掛けや吊り下げなどの設置に対応する。

機種名Mercury V4iMercury V1iMercury VCi
ドライバユニットウーファ152mm径×2130mm径×1100mm径×2
ツイータ25mm径アルミドーム
クロスオーバー
周波数
2.6kHz3.2kHz2.9kHz
推奨アンプ出力10~140W10~70W10~90W
能率91dB86dB90dB
インピーダンス
周波数特性32Hz~53kHz45Hz~53kHz67Hz~53kHz
エンクロージャリアバスレフフロントバスレフツインリアバスレフ
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
204×281×996mm170×255×300mm430×170×140mm
重量14.7kg4.5kg4.9kg

(一條徹)