McAUDI、24bit/96kHz対応のUSBヘッドフォンアンプ

-Wadia iTransportとマッチするジッタ低減機器も


USB入力にも対応したDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「MD3300」

 第一通信工業は、オーディオブランド「McAUDI」(マックオーディ)の新製品として、USB入力にも対応したDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「MD3300」を4月に発売する。価格は291,900円。

 また、PC用USB入力と光デジタル、同軸デジタル入力を備え、入力されたデジタル信号からジッタを低減するジッタリダクション機能付きのDDコンバーター「MJR-5」も4月に発売。価格は71,400円。さらに、「MJR-5」と同様の機能を備え、iPodデジタルトランスポートとの接続を想定したバージョン「MJR-5W」も4月に71,400円で発売する。




■MD3300

「MD3300」の背面

 PC接続用USB端子と、2系統の同軸デジタル、1系統の光デジタル入力を備えたヘッドフォンアンプ。アンバランス出力に加え、ディスクリート回路によるバランス出力も備えているのが特徴で、単体DACとしても活用できる。

 USB入力は24bit/96kHzに対応。光デジタルも24bit/96kHzまでの対応で、同軸デジタルは24bit/192kHzまでサポートする。USB入力は超高速GMRアイソレータによるパソコンとのグランド分離を行ない、クリーンな信号をDAC部に供給しているという。

 LPF回路には低雑音、超低歪率のシングルオペアンプを採用。アンバランス出力に加え、ディスクリート回路によるバランス出力も備えているのが特徴。バランス出力はXLR端子で、アンバランスとも、各1系統備えている。

 DACは、24bit対応のDACをモノ使用で2個搭載。DAC ICへの電源は各IC単独に超低雑音レギュレータを使用して供給しており、ICの性能を最大限に活かすという。また、デジタル入力インターフェースICには低ジッタクロック出力のICを使用。回路ブロックごとに超低雑音レギュレーターを使用し、「入力されたデジタル信号を極限までピュアに復調する」という。

 周波数特性は10Hz~20kHz。SN比は115dB以上。ダイナミックレンジは115dB以上。チャンネル・セパレーションは120dB以上(1kHz)、110dBB以上(20kHz)。消費電力は20W。外形寸法は332×325×80mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.5kg。



■MJR-5/MJR-5W

 USB入力、光デジタル入力、同軸デジタル入力を各1系統搭載。入力されたデジタル信号からジッタを低減するのが特徴。USBと光デジタル入力は24bit/96kHzまで、同軸デジタル入力は24bit/192kHzまで対応する。

 出力は同軸デジタルを2系統装備。ノーマルモードでは各端子から同じ信号を出力し、信号分離機として使えるほか、各端子からL/Rに分離したSPDIF信号を出力する「SEPALATE MODE」も選択可能。

MJR-5MJR-5の背面

 USB部のアイソレーションとして、高速GMRアイソレーターによるPCとの電源、信号分離を実現。対応するOSはWindows XP/Vista/7。ドライバはOS標準のもので動作する。外形寸法は200×120×30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1kg。電源は付属のACアダプタを使用する。

 MJR-5Wは、WadiaのiPodデジタルトランスポート「Wadia170 iTransport」との組合せを想定したモデルで、筐体のサイズがiTransportと重ねて設置した際に収まりが良くなっている。機能面はMJR-5と同じ。外形寸法は200×203×30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.3kg。

MJR-5WMJR-5Wの背面MJR-5Wと「Wadia170 iTransport」を重ねたところ

(2011年 4月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]