フィリップス、iPodスピーカー5モデルで日本市場参入

-「Fidelio」で5年でNO.1に。アプリ操作の上位機も


Fidelioシリーズ

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、iPhone/iPodスピーカーで日本のオーディオ市場に参入。ドックスピーカー「Fidelio」5モデルを5月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。

 重厚なデザインかつ天然木を活かしたサウンドが特徴の最上位モデル「DS9000」と、タイトな低音が特徴の「DS8500」、乾電池駆動に対応するポータブル型「DS7510」、ラウンドフォルムが特徴の「DS3000」、円形デザインの「DS1100」の5モデルを用意する。

 価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はDS9000が59,800円前後、DS8500が24,800円前後、DS7510が14,800円前後、DS3000が12,800円前後、DS1100が9,800円前後。

 上位モデルの「DS9000」と「DS8500」はiPhone/iPodとのデジタル接続に対応。また、全モデルで同社が特許を有しているという可動式のDockコネクタを装備し、iPod/iPhoneごとに変換アダプタを用意することなく、スピーカーの利用ができる点が特徴。


可動式のDockコネクタを装備

 


■ DS9000

DS9000

 オーディオにこだわりを持つファンに向けたフラッグシップモデル。2ウェイのユニットを搭載するほか、アンプはデジタルアンプで、定格出力は50W×2ch。背面に備えたbass pipeにより迫力とタイトさを両立した低域を実現する。

 iPodやiPhone、iPadに対応し、デジタル接続に対応。キャビネットの背面には天然木材を採用し、同社独自の仕上げにより、木材を利用しながらも3次元的な加工が可能になったという。

 また、FidelioアプリをAppStoreで提供しており、iPhoneやiPadなどからDS9000の操作や機能強化が可能。アプリを介して、約7,000局のネットラジオにアクセスしたり、FacebookやTwitterを通じて聴取中の音楽情報の共有などが可能。

 JAZZ、ROCKなどのイコライザの操作などのサウンド設定制御でができるほか、時計を使ったマルチアラームや天気情報なども表示できる。SN比は85dB。

 Dock接続以外にも外部音声入力(AUX)に対応。消費電力は60W。外形寸法は562×219×180mm(幅×奥行き×高さ)。電源コードやリモコンなどが付属する。

専用アプリ「Fidelio」背面リモコン

 


■ DS8500

DS8500

 ラウンドフォルムが特徴の上位機で、iPhoneなどとのデジタル接続に対応。近くによると、センサーで検知し、コントロールパネルが起動する。ユニットは2ウェイで、定格出力は15W×2ch。bass pipeによるタイトな低域が特徴という。

 AUX入力も装備。消費電力は45W。外形寸法は420×158×139mm(幅×奥行き×高さ)。リモコンが付属する。

 


■ DS7510

DS7510

 単3電池×4本での乾電池駆動も可能なポータブル型スピーカー。カラーはブラック・レッド。出力は5W×2chで、フルレンジユニットを搭載する。SN比は65dB。Dock接続はアナログ。AUX入力も装備する。外形寸法は310×110×40mm(幅×奥行き×高さ)、電源ケーブル長は1.8m。キャリングポーチも付属する。


 


■ DS3000

DS3000

 コンパクトかつ曲面を活かしたデザインが特徴で、単3乾電池×4本でも利用できる。出力は4W×2chでフルレンジユニットを搭載する。SN比は85dB。Dock接続はアナログで、DockのほかAUX入力も装備する。外形寸法は210×150×135mm(幅×奥行き×高さ)。


 


■ DS1100

DS1100

 360度円形デザインのiPodスピーカー。アラームクロックとしても利用でき、前面にインジケータを装備。iPhone/iPodと接続した際に自動で時刻を同期する。出力は2W×2ch。SN比は85dB。外形寸法は171×67×171mm(幅×奥行き×高さ)。


 


■ 5年でシェア1位を目指す

フィリップス コンシューマーライフスタイル事業部 マーケティング部長 長谷川氏

 フィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマーライフスタイル事業部 マーケティング部長の長谷川敦氏は、「オーディオはフィリップスにとって重要なセグメント」とし、イヤフォンに続いて、2009~2010年に市場が大きく拡大した“ドッキング機能付きスピーカー”に「Fidelioシリーズ」で参入すると発表した。

 特徴として音質やデザインの重視を挙げ、「デザインが良くて音がいいと思ってほしい。スピーカーが成功した後には、欧州などで展開しているホームシアタースピーカーも国内で拡大したい」と説明。今後の目標については、「3年でトップ3に入り、5年でナンバーワンになりたい」とした。

 なお、AppleのAirPlayへの対応については、「欧州では対応製品を発表しているが、日本での展開は未定」としている。


国内市場参入の目標5モデルを国内投入

(2011年 4月 25日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]