三菱、「くるっとリモコン」付属のBDレコーダ3機種

-両面ボタンでTV/レコーダ操作。3D再生/W録対応


上から時計回りに「DVR-BZ450」、「DVR-BZ250」、「DVR-BZ350」

 三菱電機は、BDレコーダ「REAL ブルーレイ」の新モデルとして、Blu-ray 3Dの再生に対応し、レコーダ操作用とテレビ操作用として両面使用できる「くるっとリモコン」を付属した3機種を5月31日に発売する。2TB HDD搭載の「DVR-BZ450」と、1TB HDDの「DVR-BZ350」、500GBの「DVR-BZ250」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は「DVR-BZ450」が13万円前後、「DVR-BZ350」が9万5,000円前後、「DVR-BZ250」が8万円前後。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載したBDレコーダ。地上アナログチューナは搭載していない。BDドライブはBD-R XL 4層、BD-RE XL 3層の書き込みにも対応。Blu-ray 3Dの再生や、録画したメディアから内蔵HDDへのムーブバックにも対応する。

 最大の特徴は、リモコンの一方の面にレコーダ、反対の面にテレビ操作用のボタンを配置した、新発想の「くるっとリモコン」が付属すること。他社のテレビも操作でき、レコーダとテレビを1つのリモコンで操作できる。


リモコンの一方の面にレコーダ、反対の面にテレビ操作用のボタンを配置した「くるっとリモコン」

 リモコンにはセンサーを内蔵しており、誤って下面のボタンを押しても、上面のボタンだけが機能する設計になっている。また、操作面はシートボタン式で、水や汚れに強いという。また、ボタン配置は、よく使うボタンを大きく、わかりやすく配置したデザインで、「予約」、「見る」、「残す」の3ボタンは特に大きくなっている。

 操作ガイド機能の「らく楽モード」も装備。リモコンの「メニュー/らく楽」ボタンを押すと、テレビ画面に操作方法が順番に示される「らく楽メニュー」を表示。レコーダ本体から鳴る報知音で、リモコン操作が反映されている事を確認しながら操作できるほか、操作に応答した音声ガイドがテレビから流れる仕組みになっており、「初めてデジタルレコーダを使用される方でも安心できる」という。

 録画番組の再生や、予約用画面では、機能の説明や各種機能へのショートカットメニューを用意。ダビングは、録画一覧からダビングしたい番組を選択して決定ボタンを押すだけのシンプルな操作で、挿入されたディスクに最適なモードが自動的に選択される「らく楽ダビング」となっている。これら「らく楽モード」機能は、本体中央のボタンでON/OFFが可能。

 DRモードでの録画に加え、最長約12倍のMPEG-4 AVC/H.264での録画も可能。AVCRECにも対応している。デジタルWチューナを搭載し、2番組同時録画も可能。AVCでの2番組同時録画にも対応するが、DRモード録画後に指定の録画モードに自動変換する形となる。なお、2番組同時録画中のBDビデオ再生にも対応する。

 HDDにDRモードで録画した番組は、HDD内でAVCのAF/AN/AEモードに変換できる。また、BDメディアに書きだした番組を、内蔵HDDに書き戻す事も可能。ただし、ファイナライズされていないBD-R/REのみで、DVDからの書き戻しには対応しない。スカパー! HD対応チューナとLAN接続し、録画を行なう「スカパー!HD録画」にも対応する。

 ユーザーの傾向や好みを解析し、それに合致した番組を自動録画する「おすすめ自動録画」機能も装備。録画予約する可能性がある番組を自動録画し、予約忘れを防止する「安心型」と、ユーザーの好みに合った新しいおすすめ番組を自動録画する「発掘型」の2種類が選べるほか、「安心型+発掘型」の両方を指定する事もできる。

 録画時に、音や映像などの切り換わりを認識して自動でチャプタを作成する「おすすめ自動チャプター」を搭載。録画番組の見どころだけを自動で再生する「見どころ再生」も利用可能で、従来スポーツや音楽番組だけが対象だったが、新たに全ての番組で使用可能になった。また、見どころ部分だけをBD/DVDに保存する事もできる。ほかにも、シーンのサムネイルから再生できる「シーン検索」も備えている。


2TB HDD搭載の「DVR-BZ450」

 Blu-ray 3Dの再生にも対応。同社の録画対応テレビ「MDR1シリーズ」に搭載している「奥行きアジャスター」機能をレコーダにも搭載しており、3D映像の奥行き感や飛び出し感を調整可能。3D信号はテレビ放送などのサイドバイサイド、Blu-ray 3Dソフトのフレームパッキングの両方に対応し、フレームパッキングの映像をサイドバイサイドで出力する事ができるほか、同社レーザーテレビ「LASERVUE 75-LT1」で3D表示するためのチェッカーボード方式(オリジナル解像度を2分の1に間引いて左眼用映像と右眼用映像を1フレーム内に千鳥格子状に配置)の出力にも対応する。

 DVDなどのSD映像を、精細感を高めて1080pにアップスケーリング再生する解像技術「DIAMOND HD Basic」も搭載する。

 ネットワーク機能はアクトビラ、アクトビラ ビデオ・フル、TSUTAYA TVに対応。HDMI 連携機能の「REALINK」に対応し、テレビとの連携動作、テレビのリモコンからの制御などが可能。SDメモリーカードスロットとUSB端子も備え、静止画やAVCHD方式で記録されたビデオカメラの映像取り込みも可能。i.LINK(TS入力)も備えており、CATV用STBからの録画もサポートする。

 EPGは最大19ch/12時間表示が可能。一画面の表示チャンネルは3/5/7/9/11/15/19chから切り換えられる。

 出力はHDMI(1080/24p対応、Deep Color対応)、D4、コンポジット、アナログ音声、光デジタル音声を各1系統装備。他には、Ethernet、i.LINK(TS入力)も各1系統備える。

 起動モードは、省エネ優先の「通常モード」と「高速起動モード」が選択でき、「高速起動モード」を選択すると、使用頻度の高い時間帯に1秒以内に起動できる「瞬間電源オン」機能が利用可能。HDMI連携機能を活かし、テレビを視聴しているときだけ「瞬間電源オン」状態にすることも可能。ユーザーの使用履歴から使用時間帯を学習し、頻度が高い時間帯には自動的に「瞬間電源オン」状態にする事も可能。

 消費電力はDVR-BZ450が34W、DVR-BZ350とDVR-BZ250が33W。待機時消費電力は通常で1.4W、高速起動設定で11.7W、瞬間電源ON時はDVR-BZ450が26W、DVR-BZ350が25.3W、DVR-BZ250が25W。

 外形寸法は431×282×56mm(幅×奥行き×高さ)。重量はDVR-BZ450とDVR-BZ350が3.8kg、DVR-BZ250が3.5kg。



(2011年 4月 25日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]