クリプトン、接点改質剤「Setten」の2ccモデル

-3,780円から。AV機器の端子やUSBなどに塗布


左が「Setten Pro CI-G100」、「Setten No.1 CI-S100」

 クリプトンは、オーディオアクセサリである接点改質剤の新モデルとして、「Setten Pro」シリーズの「CI-G100」(2cc)と、「Setten No.1」シリーズの「CI-S100」(2cc)を6月下旬に発売する。価格は、「CI-G100」が6,300円、「CI-S100」が3,780円。

 AV機器やPCのUSBなど、各種端子の表面に塗ることで、導通性を高めるためのアクセサリ。端子の表面は一見平滑に見えるが、実際は微細な凸凹があり、コネクタに差し込んでもしっかりと接している部分は少ない。また、酸化や経年変化で劣化している場合もあり、こうした状況では電流が流れるポイントが少なくなるという問題がある。


クラスターダイヤモンドとスクワランオイルにより、導通性が高まるという
 接点改質剤は、主にクラスターダイヤモンドとスクワランオイルで構成されている。クラスターダイヤモンドとは、カーボングラファイトでコーティングした、導通性を持つ直径15nmの黒色ダイヤモンドの粒で、高硬度で耐摩擦性などに優れ、微小サイズのため固体潤滑材の効果も発揮するという。

 これがスクワランオイルに大量に入っており、塗ることで、接点を洗浄し、クラスターダイヤモンドの微粒子が表面に付着。導電面積を増加させると共に、酸化と経年劣化も抑えるという。これにより、全ての周波数帯域でインピーダンスの低下や、接触抵抗値の低下などの効果があるとしている。なお、オイル自体は粘度が低く、経時・温度変化による劣化が低く、鉱物油や揮発油のように金属やプラスチックを侵さないという特徴も持つ。

「Setten Pro」と「Setten No.1」の違いは微粒子の混入量で、PROは8倍

 「Setten Pro」と「Setten No.1」の違いは微粒子の混入量で、PROは8倍となっている。製品として、既に5ccのもの(Setten Proは8,400円/Setten No.1は4,410円)が発売されているが、今回の新製品は容量を2ccに抑え、低価格化しているのが特徴。なお、添付のブラシで薄く塗るため、2ccでも4,000ポイントへの塗布できるという。

 また、既報の通り、3月には直販サイト限定商品として、1ccタイプの「CI-KS5」も2,400円で販売されている。



(2011年 6月 8日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]