「VOCALOID3」が21日発売。ニコ生で53時間連続の生放送

-ARライブ生中継や、開発秘話、作曲の解説など


「VOCALOID3」発売記念イベントのイメージ

 ヤマハは、歌声合成ソフトの最新バージョン「VOCALOID3」の発売日を10月21日に決定。発売を記念して、10月21日~23日に、ドワンゴと協力して「ニコニコ生放送」で53時間連続の生放送を行なう。

 「VOCALOID3」は6月に発表された、VOCALOIDの最新バージョン。合成音の改良を行なうとともに、より使いやすいユーザーインターフェイスを採用したことなどが特徴となっている。


「VOCALOID3」編集画面(6月の発表会でのデモ)

 従来バージョンでは、楽曲制作ソフトのVOCALOID Editor(主に入力などのインターフェイス部分)と、歌声ライブラリ(歌手などの声のデータベース)を一体化した形でコンシューマに販売(クリプトン・フューチャー・メディアの初音ミクなど)されていたが、新バージョンからはそれぞれ分離して販売。ユーザーは1つのEditorをベースに、様々な歌声ライブラリを選択して追加できるようになった。

 発売を記念して、ヤマハはドワンゴと協力して様々なコラボイベントを開催する。

 “ニコニコ生放送史上最長”という53時間の連続生放送「VOCALOID公式チャンネルpresents!! 53時間生放送やってみた~WE ARE THE VOCALOID~」は、発売日当日の10月21日16時~10月23日21時に渡って「ニコニコ動画(原宿)」内の「ニコニコ生放送」で配信。会場はニコニコ本社(東京都渋谷区神宮前1-15-2)ほか。

 生放送の番組は、「『VOCALOID3』発売記念」、「ボカロ派生文化を楽しむ」などがテーマとなっており、「ニコニコ動画内のボカロ曲ヒットチャート」、「ヤマハの開発担当者による『VOCALOID3』の開発秘話」、「VOCALOID3を使った曲の作り方の解説」などを放送する。

 さらに、10月21日17時~18時50分に日本科学未来館(東京都江東区)で開催される「デジタルコンテンツEXPO 2011」から、「VOCALOID3 × LiveAR」を番組内で生中継する。このイベントは、最新のAR(拡張現実)技術を用いて日本科学未来館の会場映像にCGを重ね合わせ、「ニコニコ生放送」と「ニコニコ本社」の会場ディスプレイで、VOCALOIDキャラクターによるライブパフォーマンスを生中継するというもの。

 今回の生放送にあわせて、10月21日~23日まで「ニコニコ本社」において「VOCALOID3」発売記念コラボイベントも開催。2F喫茶スペースでは、VOCALOIDにちなんだ期間限定のオリジナルメニュー提供や関連イラストの展示を行なうほか、3Fの「ニコニコショップ」では、VOCALOID関連商品のオフィシャルストア「VOCALOID STORE」が出店。「VOCALOID3」や各種グッズを販売する。

 なお、10月14日からは、VOCALOID公式チャンネルがニコニコ動画「ニコニコチャンネル」に開設されている。初心者を対象としたVOCALOIDの使い方講座や、VOCALOIDカルチャーを紹介するオフィシャルチャンネルで、今後もVOCALOID関連情報を発信していくという。

 そのほか、札幌、新潟、仙台、東京、浜松、名古屋、神戸、広島、福岡の9都市でVOCALOID関連商品やサービスを扱う店舗との共同キャンペーンも展開。ローソン、BIG ECHO、アニメイト、セガ、HMV、ヤマハミュージック各店が協力し、特製クリアファイルなどのプレゼントが当たるスタンプラリーを実施する。



(2011年 10月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]