「Google TV」アップデート。Marketからアプリ入手可能

-「Sony Internet TV」機能向上。他メーカーも参入へ


Google TVのAndroid Market画面

 Googleは、テレビ向けに展開している「Google TV」プラットフォームをアップデート。ソニーは28日(米国時間)、米国で販売している初の対応テレビ「Sony Internet TV」のソフトウェアアップデートを発表。「来週より順次開始する」としている。

 Google TVのアップデートにより、Android Marketのテレビ向けアプリやゲームのダウンロードに対応。既に50のデベロッパーが、テレビ向けアプリを提供しているという。ソニーも3種類のアプリを提供。詳細は後述する。

 また、Google TV向けのYouTubeの使い勝手も改善され、より簡単に好みのHD動画を探して視聴可能となった。さらに、検索機能の改善で、放送中のテレビ番組や、Netflix、YouTube、HBO GOの動画を横断的に検索できる。そのほか、「TV & Movies」カテゴリにある80,000の映画やTV番組から、視聴者の好みに応じた動画がレコメンドされ、視聴できる。

 インターフェイス全般も変更され、よりシンプルな構成になった。ホーム画面のカスタマイズも可能。また、「all apps」画面では、Androidスマートフォン/タブレットと同様に、全てのショートカットを並べて表示できる。

 合わせてGoogleは、ソニー以外にも複数のハードウェアメーカーから、新しい対応デバイスが発売されることを予告。「今後数カ月のうちに発表されるのを楽しみにしている」とコメントしている。

YouTube画面TV and Moviesの画面カスタマイズ可能なホーム画面


■ ソニーがテレビ向けに3つのアプリを提供

米国で発売されたSony Internet TV(NSX-40GT1)

 ソニーは、Sony Internet TV向けに「TrackID」と「Media Remote」、「Clipshow」の3つのアプリを用意。「TrackID」はプリインストールで提供し、「Media Remote」と「Clipshow」はAndroid Marketからダウンロードできる。今後も対応アプリを順次追加していくという。

 「TrackID」は、テレビ放送番組や、インターネットコンテンツ、Blu-ray Discなどで使われている音楽の関連情報を検索可能。

 「Media Remote」は、スマートフォンなどのモバイル端末とテレビの間でURLを共有し、使い勝手を向上できるアプリ。モバイル端末をゲームコントローラーとしても利用でき、複数のプレイヤーで一つのゲームを楽しめる。

 「Clipshow」は、動画・静止画を解析して、マンガのようなコマ割りやエフェクトを自動で作成。ハイライト検出技術や顔認識技術などの独自技術を組み合わせた「コミック生成技術」で、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した動画/静止画を元に作成できる。



(2011年 10月 31日)

[AV Watch編集部 中林暁]