キヤノン、デジタルシネマカメラ「C300」発売日決定

-1月31日にボディとレンズ発売。映像制作市場向け


EOS C300

 キヤノンは、ハリウッドなどの映像制作市場向けのデジタルシネマ対応カメラ「EOS C300」の発売日を決定。ボディ(EFマウントモデル)と、シネマレンズ「CN-E14.5-60mm T2.6 L S(EFマウント)」、「CN-E14.5-60mm T2.6 L SP(PLマウント)」を1月31日に発売する。ボディの価格はオープンプライスで、店頭予想価格は150万円前後。

 2011年11月に発表された、映画撮影などでの使用を想定したカメラ。発表日は本体とレンズの発売時期を2012年1月下旬とアナウンスしていた。

 なお、ボディはEFマウントを採用したモデルの他に、PLマウントモデル「EOS C300 PL」もあり、3月下旬に発売予定。こちらも予想価格は150万円前後となる。シネマレンズなども含めた発売時期は以下のとおり。


製品名マウント発売日価格
EOS C300EF1月31日オープン
(実売150万円前後)
CN-E14.5-60mm T2.6L SEF390万円
CN-E14.5-60mm T2.6L SPPL
EOS C300 PLPL3月下旬オープン
(実売150万円前後)
CN-E30-300mm T2.95-3.7 L SEF410万円
CN-E30-300mm T2.95-3.7 L SPPL
CN-E24mm T1.5 L FEF7月下旬59万円
CN-E50mm T1.3 L F
CN-E85mm T1.3 L F8月下旬

CN-E14.5-60㎜ T2.6L利用イメージ

 C300/C300PLは、レンズ交換式のフルHDビデオカメラ。撮像素子はスーパー35mm相当(24.6×13.8mm)の829万画素CMOSで、1,920×1,080ドットのフルHD撮影が可能。水平走査線数は1,000本以上。通常の業務用ビデオカメラよりも1画素あたりの面積が大きく、高感度、低ノイズ撮影ができるという。また、CMOSの信号読み出し速度を高速化することで、動体歪み(ローリングシャッター歪み)を抑えている。映像処理エンジンは「DIGIC DV III」。

 記録フォーマットはMPEG-2 Long GOP(MPEG2 422@HL準拠)で、ファイルフォーマットはMXF。4:2:2カラーサンプリングにより、クロマエッジのジャギーを抑制。1,920×1,080/1,280×720ドットの撮影が可能で、ビットレートは最高50Mbps(CBR)。フレームレートは59.41i、50.00i、29.97p、25.00p、24p、23.98pが選べる。35Mbps VBR(4:2:0)のMP@HLや、25Mbps CBT(4:2:0)のMP@H14にも対応する。


(2012年 1月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]