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トップウイング、ACアダプターなどのノイズを除去、DCクリーナー「Eleven Audio VoltCel」
2025年12月23日 11:11
トップウイングは、Eleven Audioの新製品として、12V用DCクリーナー「VoltCel 12V」を2026年1月23日に発売する。価格は44,000円。
ACアダプターなどのノイズを除去するというDCクリーナー。多種多様な電圧に対応するため、様々なラインナップを揃える予定。5/7/12/15/19/24Vの6モデルを用意し、まず12Vモデルを発売。それ以外のバリエーションは後日発売する予定。
DC電源を入力し、ノイズを除去して各モデルの電圧のDC電源を出力する。ACアダプターと併用することでノイズを除去でき、あるいはオーディオグレードDC電源と組み合わせることでさらなる高みを目指せるという。
入力電圧と出力電圧については、以下の関係性があり、入力電圧の推奨値は、出力電圧に対して+3V以上かつ+7V以下の値となる。
- 5V=8~12V
- 7V=10~14V
- 12V=15~19V
- 15V=18~22V
- 19V=22~26V
- 24V=27~30V ※24Vモデルは最大電圧が30Vとなる
5/7/12/15Vモデルのみ、USB-PD対応充電器を入力として使うことができる。以下電圧に対応する。
- 5V=USB-PD 9V
- 7V=USB-PD 12V
- 12V=USB-PD 15V
- 15V=USB-PD 20V
入出力電流の損失は、概ね0.3A。実際に接続する製品が消費する電流よりも0.3A以上高い定格電流出力を持つACアダプター、USB-PD充電器を接続する。VoltCelは定格10A対応。なお、ACアダプター、USB-PD充電器は付属しない。USB-PD充電器、USB-PD対応ケーブルについては、以下のモデルを推奨している。
- USB-PD充電器:Innergie C6 Duo II
- USB-PD対応ケーブル:Anker PowerLine III Flow
開発にあたっては、DC電源が電流消費等の負荷変動によって、電圧の出力値が上下することに着目。電圧が上がるときと下がるときで、対称的な過渡応答を示すのが理想だが、一般的なDC電源はそうではないという。非対称性は、電流消費の過渡応答を乱し、音質に影響を及ぼすとのこと。
VoltCelは、独自技術BTR(Balanced Transient Response)を採用。電圧変動の非対称性を補正し、上下で均一な応答を示すようにする。結果として、電流消費の過渡応答が一定に保たれ、動的負荷条件下でも出力は入力の「鏡写し」に近づくという。
VoltCel自身の電流過渡応答についても工夫。独自技術LDCD(Linear Dynamic Current Drive)は、電流経路に対してフィードバックループなどを持たず、入出力の関係を保ったまま制御。負荷に対して動的レンジ全域で瞬時・リニアに応答する。これにより、10A級の瞬間電流であっても、クリッピング、遅延なしでそのまま応答できる。


