アクトビラ、「南相馬チャンネル」を全国無償配信

-避難中の市民へ。3月11日より


南相馬チャンネルの画面イメージ

 アクトビラは、東日本大震災を受けて北陸地方に避難している福島県南相馬市の市民を対象に提供していた、「南相馬チャンネル」の視聴対象地域を拡大。震災から1年を迎える3月11日より、全国に避難している被災者を対象に、無償配信を開始する。

 「南相馬チャンネル」は、仮設住宅や避難所などを対象に、南相馬市と「南相馬チャンネル」北陸地域映像提供実験支援協議会、放送システム開発等を行なうヨーズマーらが提供する情報配信サービス。2011年7月から開始され、地上デジタル放送と同じハイビジョン映像を用いて、12セグ放送とワンセグ放送を行なってきた。また同年9月1日からは、同市を通じて申し込みをした世帯を対象に、アクトビラを使った再送信実験が行なわれている。

 広報や市長からのメッセージ、生活情報や復興状況などのほか、市内各地の放射線モニタリング情報等をデータ放送で配信。利用者の評価が高く、視聴対象地域の拡大を希望する問い合わせが多数寄せられているとして、全国への視聴対象地域の拡大を行なう。

 また、この発表に先立つ2月20日にはアクトビラとヨーズマ-が、東京で開催された「東日本復興支援コンソーシアム設立発起人会」に参画。情報通信技術を活用した被災地の支援体制に協力していくことを表明している。


(2012年 3月 8日)

[AV Watch編集部 庄司亮一]