パイオニア、カロッツェリアのスピーカー/パワーアンプ

-Open & Smooth思想の2ウェイ「Cシリーズ」など


Cシリーズの「TS-C1710A-II」

 パイオニアは、カロッツェリアブランドのスピーカー7機種と、パワーアンプ1機種を5月下旬に発売する。

 スピーカーはいずれも2個一組で、価格は2ウェイセパレートスピーカーの「Cシリーズ」が28,350円~29,400円、「Fシリーズ」が13,650円~15,750円。チューンアップツイータの「TS-T410」が5,250円。パワーアンプ「PRS-D700」は31,500円。

 そのほか、車種別のインナーバッフル6製品も同じく5月下旬に発売する。いずれも2個1組で、価格は3,675円~5,775円。


2ウェイセパレートスピーカー
シリーズ名ウーファ径型番価格(2個)
Cシリーズ17cmTS-C1710A II29,400円
16cmTS-C1610A II28,350円
10cmTS-C1010A II28,350円
Fシリーズ
セパレートタイプ
17cmTS-F1720S15,750円
16cmTS-F1620S14,700円
10cmTS-F1020S13,650円
チューンアップツイータ
ツイータ径型番価格(2個)
2.9cmTS-T4105,250円
パワーアンプ
定格出力型番価格
125W×2ch(4Ω)
150W×2ch(2Ω)
300W×1ch(4Ω)
PRS-D70031,500円


■ スピーカー

 「Cシリーズ」は、上位機種「Vシリーズ」の“Open & Smooth”コンセプトを継承した高コストパフォーマンスモデル。Open & Smoothコンセプトは、車室内を理想的な試聴環境に整えることを追求しており、ツイータにも中域を担わせることで、周波数特性の改善や明確な音像の定位、歪みの低減を実現するというもの。

 振動板には、軽量で高い剛性を持つ「IMXファイバーコーン」を採用。発泡PP(長繊維配合)を、高強度アラミド繊維テクノーラとガラスクロスで挟み込み、一体成型した3層構造で、歪みの発生を大幅に抑制し、大振幅時にもたわむことなく、入力信号を忠実に再現するという。

 磁気回路には、同社の最高級カースピーカーや、一部の高級オーディオだけに採用されている高性能磁気回路「ハイ・トランジェント・ショートヴォイス」を採用。入力信号を忠実にスピーカー振幅に変え、低歪み化と低域のレスポンス向上を実現したという。フレームはアルミダイキャストで、磁気回路まで包む「フルバスケットフレーム」構造を採用している。

 ツイータは、2.5cm径でボイスボビンと一体のハードドーム型。ダイアフラムには高域特性に優れ、高い分解能を誇るチタンを採用している。また、クロスオーバーを低く設定することで、周波数特性の乱れを排除し、中域の定位感、音場感が得られるという。

 「ワンタッチ接続アダプター」が付属し、メーカーごとに異なるスピーカー端子に幅広く対応可能としている。

型番TS-C1710A IITS-C1610A IITS-C1010A II
ウーファ径17cm16cm10cm
ツイータ径2.5cm
瞬間最大入力150W120W100W
定格入力40W30W25W
再生周波数帯域26Hz~46kHz27Hz~46kHz36Hz~46kHz
出力音圧レベル89dB87dB86dB
インピーダンス
重量ウーファ680g
ツイータ60g
ウーファ540g
ツイータ60g
ウーファ380g
ツイータ60g
Fシリーズの「TS-F1720S」

 「Fシリーズ」は、幅広い車種へツイータを取り付け可能なモデル。ツイータは2.9cm径のセミハードドーム型。ブラケット(TS-F1720Sのみ付属)や、別売ツイータ取付キット「D-K211」、「UD-K212」を使用することで、純正位置への設置も可能。2012年4月現在、56車種への取り付けに対応している。

 ウーファには、高い剛性と優れた応答性を持つ振動板「IMCC」を採用。磁気回路には、軽量かつ駆動力に優れた「4層CCAWボイスコイル」を採用している。また、新設計のクロスオーバーネットワーク(ハイパスフィルタ)に高品位パーツを採用し、広帯域にわたり低歪みで分解能の高い高音質再生を実現。3段階の感度調整機能も搭載する。「ワンタッチ接続アダプター」も付属する。

型番TS-F1720STS-F1620STS-F1020S
ウーファ径17cm16cm10cm
ツイータ径2.9cm
瞬間最大入力150W150W100W
定格入力30W30W20W
再生周波数帯域32Hz~24kHz33Hz~23kHz45Hz~24kHz
出力音圧レベル91dB91dB89dB
インピーダンス
重量ウーファ670g
ツイータ34g
ウーファ650g
ツイータ34g
ウーファ370g
ツイータ34g
チューンアップツイータ「TS-T410」

 チューンアップツイータの「TS-T410」は、2.9cm径のセミハードドーム型。高域側の再生帯域を確保しながら低域側のピストンモーション域を大幅に拡大したという。コンパクトな本体で、ダッシュボードへも手軽に取り付け可能としている。

 再生周波数帯域は2.3~21kHz、出力音圧レベルは91dB、インピーダンスは6Ω。定格入力は30W(4Ω時)、瞬間最大入力は120W(同)。外形寸法は44×26×48mm(幅×奥行き×高さ)、重量は34g。ケーブル長は50cm。

パワーアンプ「PRS-D700」

 パワーアンプの「PRS-D700」は、新採用のデジタル統合ICを搭載したCLASS D回路を搭載。4層基板の採用や最適な部品レイアウトにより、従来モデル(PRS-D8200)に比べ容積を半分以下に抑え、省スペースでの複数台設置も可能にした。

 左右のスピーカーをステレオアンプで鳴らすシステムだけでなく、高域・中域・低域用の左右のスピーカーユニットをモノラルアンプとして鳴らすL/R完全独立マルチアンプ/マルチスピーカーシステムにも対応可能。

 上位機種に使われている、リニアテクノロジー製のハイスルーレートオペアンプを採用。正確なパルス波を生成し、低歪率でスピード感あふれる音楽再生を実現するという。

 定格出力は125W×2(4Ω)/150W×2(2Ω)/300W×1(4Ω)。最大出力は250W×2(4Ω)/600W×1(4Ω)。高調波歪率は0.004%(4W、1kHz)。SN比は105dB。周波数特性は10Hz~30,000Hz(+0dB、-3dB)。取付寸法は255×104×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。



(2012年 5月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]