外出先にDTCP-IP配信。ユビキタスが「DTCP+」SDK提供開始


 ユビキタスは、デジタル放送などをホームネットワークで配信する際に利用する著作権保護方式「DTCP-IP」の最新バージョンである1.4(DTCP+)に対応したソリューションを提供開始する。

 DTCP+は2012年1月に技術規格が策定された。従来のDTCP規格では、著作権保護付きコンテンツのストリーミング配信やLAN HDDのムーブが自宅内のLANなどホームネットワーク内に限定されていた。しかしDTCP+では、インターネットを介した外出先のスマートフォンやタブレット、自動車内のエンタテインメントスクリーンなどへの配信に対応する。

DTCP+実装で想定されるユースケース

 ユビキタスは、機器メーカー等に向けて展開しているDTCP-IPソリューション「Ubiquitous DTCP-IP」にDTCP+対応ライブラリを追加し、機器メーカー等に提供。同SDKで、DLNAガイドラインに準拠したDMP(Digital Media Player)、DMS(Digital Media Server)を開発する際に、著作権保護コンテンツの配信、再生が可能になる。今回、国内で業界に先駆けてDTCP+対応ソフトウェアを提供することで、各機器メーカーが短期間に最新のネットワーク対応デジタル家電を商品化できるとする。

 同社は、5月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催される「第15回組込みシステム開発技術展」に出展。DTCP+に対応したUbiquitous DTCP-IPを展示する。



(2012年 5月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]