ナスペック、PRIMAREセパレートアンプ「PRE32/A34.2」
-各約31万円。プリはUSB DACなど機能追加対応
上段がプリアンプ「PRE32」、下段がステレオパワーアンプ「A34.2」。いずれもTITANIUMモデル |
ナスペックは、スウェーデンPRIMAREのセパレートアンプ新モデルとして、プリアンプ「PRE32」と、ステレオパワーアンプ「A34.2」を5月25日に発売した。価格は各315,000円。カラーはどちらもBLACKとTITANIUMの2色。
■PRE32
XLRのバランス入力を2系統、RCAアンバランス入力を4系統備えたプリアンプ。プリアウトはXLRバランス×1系統、RCAアンバランス×2系統。レコード出力としてRCAアンバランスを1系統用意する。さらに、入力をバイパスするプロセッサ入力も装備している。
全ての信号経路は、アナログのバランス回路で最短距離で構成。アンバランス入力は、入力段でバランス回路に変換される。バランス構成とすることで、コモンモードのノイズを排除。純度の高い再生を可能にするという。
入力バッファには、バーブラウンの「OPA2134」、ボリュームにはJRCの「NJW1195」を使用。入力切替えには、ハイパフォーマンスリレーを使っている。ほかにも、MOS-FETトランジスタ、MELF抵抗やポリプロピレンコンデンサなど、高級パーツを投入している。
プリアンプ「PRE32」の内部 | 背面。左側の上部にアップグレードモジュールキットを挿入可能 |
外形寸法は430×420×106mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10.5kg。リモコンも同梱しており、BDプレーヤーだけでなく、他のPRIMARE対応製品も操作できる。
なお、背面に別売のアップグレードモジュールキットを挿入し、機能拡張が可能。モジュールには同軸デジタル入出力、光デジタル入力、iPhone/iPod用インターフェイス、USB DAC機能を利用可能にするUSB端子、ネットワークオーディオ機能を追加するEthernet端子、FMラジオ、無線LAN対応用端子など、豊富な機能を追加予定。ただし、機能の詳細や価格、発売日は未定。
■A34.2
最大出力150W×2ch(8Ω)のステレオパワーアンプ。ブリッジモード時は550W×1ch(8Ω)アンプとしても利用可能。
独自のUFPD(Ultra Fast Power Device)技術を投入しているのが特徴。Class-Dアンプだが、歪を排除し、スイッチングアンプで微小信号の増幅を行なうために、出力部フィルタをフルレンジフィードバックする技術で、全帯域にわたって変動の無いよう、常に26dBのフィードバックをかける事で、パルス出力の歪を排除している。
さらに、電源回路にPFC(Power Factor Control)と呼ばれる独自技術も投入。Power Factor(力率)の制御によって電源電流をメイン電圧と同一周波数・同一位相の正確なサイン波になる様に制御する技術で、高調波や電磁波妨害を低減。同じ電源に接続された他の機器にも影響を及ぼさない効果もあり、「システム全体での電源環境の向上により非常にピュアな音質を獲得した」としている。
ステレオパワーアンプ「A34.2」の内部 | 背面 |
入力は、XLRバランス、RCAアンバランスを各1系統。高品位パーツを使ったスピーカーターミナルを備えている。また、同社のPRE32やCD32などを接続し、電源連動ができるトリガー端子も用意する。
外形寸法は430×380×105mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10.6kg。
(2012年 5月 28日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]