MONSTER、ダイヤ風デザインなど新ヘッドフォン3機種
-ヘッドバンド着せ替え。伊DIESELとのコラボも
ダイヤモンドをデザインモチーフにした「DIAMOND TEARS EDGE」 |
完実電気は29日、米MONSTERのヘッドフォン新モデルとして、ヘッドバンド部分の付け替えが可能なノイズキャンセリングモデル「INSPIRATION」、イタリアのカジュアル・ブランド「DIESEL」とコラボしたスタイリッシュな「VEKTR」、ダイヤモンドをデザインモチーフにした「DIAMOND TEARS EDGE」の3機種を発表した。
詳細は未定だが、価格はいずれも3万円程度を想定。「VEKTR」は6月中の発売を予定し、その他のモデルの発売日は未定となっている。
なお、いずれのモデルも、ユニットのサイズや周波数特性、重量など、細かいスペックは発表されていない。
■INSPIRATION
アクティブノイズキャンセリング機能を備えたINSPIRATION。NCを省いたモデルも用意する |
アクティブノイズキャンセリング(NC)機能を備えたモデル。チタン(MH INS OE TI NC CUA)とホワイト(MH INS OE WH NC CUA)の2色をラインナップするほか、NC機能を省いたパッシブタイプのブラック(MH INS OE BK NI CUA)もラインナップする。パッシブタイプの方が低価格になる予定。
デザイン面の特徴は、別売のオプションパーツとして、ヘッドバンドの交換品を用意している事。気分や組み合わせるファッションに合わせ、ヘッドフォンのデザイン・カラーも変更できる。オプションパーツの価格は1個3,000円程度を想定しているという。
装着イメージ | 会場には大きなリボンをつけたパーツも参考展示 | ポールに巻いてあるのがオプションパーツのイメージ |
オプションパーツを付け替えているところ |
NCヘッドフォンだが、NC機能をOFFにした状態でも音が出せるスルー機構を採用。再生音は「クリアな高域、パワフルな重低音、繊細な中域を実現する」としている。
ハウジングは、ヘッドバンド方向に内側に折りたたむ事が可能。ケーブルは着脱可能で、iPhone/iPad/iPodの操作や、通話も可能なリモコン付きタイプと、AndroidなどのタブレットなどのAndroid端末向けリモコン付き、ストレートなケーブルの、合計3本を同梱する。
■DIESELとコラボした「VEKTR」
型番は「MH DESL ON CTU」。角張ったラインを組み合わせたデザインが特徴。アクティブNC機能は備えていない。ハウジングはヘッドバンド方向に折りたたみ可能。ケーブルは着脱式となっている。
このモデルのみ会場で試聴する事ができた。個性的なデザインで、外観からは低音が強そうなイメージがあるが、実際に音を出してみるとバランスの良い、スッキリとしたサウンド。同時に低域の切れ込みは深く、ソリッドな派手さもわずかに感じさせる音に仕上がっていた。
DIESELとコラボした「VEKTR」 | 利用イメージ | 角張ったラインを組み合わせたハウジングデザイン |
ケーブルは着脱可能 | イヤーパッドは独特の形状になっている | ハウジングは、ヘッドバンド方向に内側に折りたたむ事が可能 |
■DIAMOND TEARS EDGE
名前のように、ダイヤモンドで作られているようなヘッドフォン。型番は「MH JYP DT ON」。「外見だけでなく、サウンド面もダイヤがこぼれ落ちるようなサウンドを目指している」という。
2PMや2AM、Wonder Girlsなど、韓国スターのプロデューサーであるJYPと、MONSTERが共同で開発したというモデル。
筐体の素材はアクリルと思われ、ダイヤのカッティングを連想させる複雑な形状が特徴。光の加減により、色味も変化する。ケーブルは着脱可能。
横から見たところ | 下から見上げたところ。光線の具合により色味が変化する。ケーブルは着脱可能 |
会場ではヘッドフォンにマッチするファッションも提案された |
■DIAMOND TEARS EDGE
MONSTERのセールスマネージャー・MARTY YOGYA氏は、米国におけるMONSTERの好調ぶりを紹介。ヘッドフォン市場におけるシェアは、金額ベースで2011年末に37%に成長。100ドル以上のヘッドフォン市場での数量ベースのブランドシェアでは、2012年頭で55%に達しているという。
MONSTERのセールスマネージャー・MARTY YOGYA氏 | 金額ベースのシェア | 米国における数量ベースのシェア |
今後の展開については、「スポーツ」や「ビジネス・プロフェッショナル」、「ゲーミング」など、7つのカテゴリを用意し、それぞれのカテゴゴリに向けて新製品を投入していくと説明。「(Monster Beatsというヒットモデルがあるが)幅広いターゲットに向けてMonster Beatsを売ることは不可能だ。その上で、Beatsでやってきた事を、他のカテゴリでも実現するため、新製品を投入する」とした。
例えば、デザインが変更できる「INSPIRATION」は、ハイエンドユーザーやファッションに敏感なユーザー、ビジネスユーザーなどに向けて訴求。「DIAMOND TEARS EDGE」は、ファッションに興味がある若者向けモデルと位置付けられている。
市場を7つのカテゴリに分け、各カテゴリに製品を投入していくという | 会場には同社ラインナップが一挙に展示された |
(2012年 5月 29日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]