ベスタクス、iPad/iPhone対応「V-MIDI」は7月25日発売

-高音質化したUSB MIDIコントローラなどをデモ


19日に都内で行なわれたベスタクスの発表会

 ベスタクスは19日、同社の2012年上半期新製品の発表会を開催。この中で、以前発売を予告したiPad/iPhone対応のCoreMIDI対応インターフェイス「V-MIDI」の発売日も明らかにした。また、USB MIDI対応DJコントローラ「VCI-400」や「VCI-380」など、発売中の製品を紹介。さらに、VCI-400のファームアップデートを行なうことも発表した。



■ V-MIDIは7月25日発売

V-MIDI

 「V-MIDI」は、3月に同社サイトで発表された、iOS端末/CoreMIDI対応アプリと、USB MIDI機器のコントロールを可能にするインターフェイス。3月時点では発売日未定としていたが、7月25日発売に決定した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14,000円前後。

 楽曲制作やライブパフォーマンスでの利用も広まりつつあるiPadの操作を、本体タッチパネルではなく使い慣れた外部ハードウェアで行なうことを目的に開発。同社によれば、GarageBandなど100種類以上のCoreMIDI対応アプリで動作したという。iPadだけでなくiPhone/iPod touchも接続可能。対応OSはiOS 5.1以降。

 ヘッドフォンアンプとヘッドフォン出力、ボリュームコントローラも装備。ただし、iPad 2以外の機器を利用する場合は、音声信号はiOS端末本体から出力される。付属の「スプリットキューケーブル」により、ヘッドフォン出力とライン出力の両方を同時に行なえる。電源はACアダプタを使用し、接続したiOS機器やUSB MIDI機器にも給電できる。外形寸法は95×95×38mm(幅×奥行き×高さ)、重量は150g。


同社のUSB MIDIコントローラ「Spin」と接続、アプリの「djay」を使ったデモを行なったV-MIDIの主な特徴


■ DJコントローラ「VCI-400」のアップデートも

 発表会では、5月に発売されたUSB MIDI対応のDJコントローラ新モデル「VCI-380」(69,800円)と、発売中の「VCI-400」(84,800円)の特徴を、デモを交えて紹介。

 上記の2製品と、3月に発売された特別モデル「VCI-400 SE」(89,800円)は、USB接続時の高音質化を図っていることが特徴。USBオーディオ製品で用いられている「アシンクロナス伝送」により、PCのクロックより高品質なオーディオ機器側のクロックを用いて、ジッタの影響を排除している。また、ノイズの原因となるリサンプリングを行なわずビットパーフェクトを実現しており「低価格な他社製品よりも高音質で楽しめる」とした。

VCI-380VCI-400VCI-400 SEは、DJ/プロデューサーとして知られるEAN GOLDENのノウハウを投入した特別モデル
これら3モデルは、アシンクロナス伝送対応とビットパーフェクトの実現により、高音質化を図っている
VCI-400を6月25日にアップデート

 さらに、「VCI-400」のファームアップデートを6月25日に無償公開することも発表。最新バージョンのVer.2では、従来の4chコントローラとしての使い方のほか、外部CDプレーヤー/ターンテーブルなどを加えることで、DJソフトのTRACTORを使った最大6chのコントロールに対応する。

 ベスタクスの中間俊秀社長は、同社のDJコントローラ新モデルについて「エディット機能を高いレベルで盛り込み、いろんな形で編集する楽しみを実現する」とし、初代のDJコントローラであるVCI-100から数えて9モデル目の登場で「最終形に近い機能を持っている。これを、様々なアーティストやクリエイターにプレイしてもらいたい」と述べた。

 加えて「最終形だが、これで終わりではない。これまでたくさん盛り込んだ機能から、選択/最適化した次の世代の製品を発売する。今後の新しい展開については、下半期の発表会でお知らせする」とした。


ベスタクスの中間俊秀社長ゲストとして来場したDJ Top BillらによるDJプレイも行なわれた


(2012年 6月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]