フルテック、DAC搭載デジタルプリ/ヘッドフォンアンプ

-24bit/192kHz、ASIO対応の「Esprit」。71,400円


Esprit

 フルテックは、「ADL(ALPHA DESIGN LABS)」ブランドのDAC/デジタルプリアンプ「Esprit」(エスプリ)を7月14日より発売する。価格は71,400円。

 24bit/192kHz対応のDACとADCを備えたデジタルプリアンプ/ヘッドフォンアンプ。デジタル/アナログ両方の音声入出力を備えており、カセットやアナログディスクなどの音源をパソコンで録音するといった利用も想定している。2011年に発売した24bit/96kHz対応DAC搭載ヘッドフォンアンプ「GT-40」の上位モデルに相当する。

 DACチップはウォルフソンのWM8716、ADCチップはシーラス・ロジックのCS5361(ダイナミックレンジ114dB)を使用。デジタルオーディオインターフェイスレシーバとしてシーラス・ロジックの「CS8416」を搭載し、低ジッタのクロックリカバリーを実現したという。USBチップはTenorの24bit/96kHz対応「TE7022L」で、アシンクロナスモードやASIOに対応する。

背面

 入力端子はUSBと同軸/光デジタルが各1系統とアナログRCA 2系統、出力は光デジタル(USB入力音声のみ対応)とアナログRCA、ヘッドフォンが各1系統。RCAピンジャックは、24K金メッキ処理で絶縁にテフロン材を用いた自社製。

 録音時のレベル調整も可能。トグルスイッチで0/6/12dBの3段階から選択できる。そのほか、S/PDIF再生時にサンプリング周波数を192kHzまたは96kHzに切り替えるスイッチも装備。なお、切り替え時には再起動が必要となる。電源は、USBバスパワー(光デジタル出力のみ対応)と、ACアダプタの2種類が利用可能。

 ヘッドフォンアンプはTI製のTPA6120Aを使用。オペアンプはJRCのNJM5532。ヘッドフォンの対応インピーダンスは16~600Ω。ライン入出力側のオペアンプはTI/バーブラウンのOPA2134を採用する。

 レベル調整ノブとフロントパネル、リアパネルはアルミ製。外形寸法は150×141×57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約970g。ドライバは、Mac/Linux使用時はインストール不要。Windowsの場合は標準ドライバのインストールが必要となる。

 なお、同社はFURUTECHブランドのオーディオ向けFireWireケーブル「FireBird-96」も同じく7月14日に発売。長さが0.6m~4.5mの5モデル(9ピン-6ピンまたは6ピン-6ピン)を用意し、価格は9,975円~21,441円。メイン導体に銀メッキ処理のα-OCCを、電源供給用の導体にはα-OFCを使用している。

FireBird-96(9ピン-6ピン)FireBird-66(6ピン-6ピン)


(2012年 7月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]