フォステクス、3アンプ内蔵モニタースピーカー「PM641」

-3スピーカーを独立アンプで駆動。1台39,900円


Lチャンネル用の「PM641(L)」

 フォステクスカンパニーは、プロフェッショナルスタジオ向けのアクティブモニタースピーカー「PM641」を9月20日に発売する。左右別仕様となっており、価格は、Lチャンネル専用の「PM641(L)」とRチャンネル専用の「PM641(R)」がそれぞれ39,900円。通常の使用においてはL/Rの2台が必要となる。

 モニタースピーカーPMシリーズの3ウェイ/トライアンプ搭載モデル。16cm径ウーファと10cm径ミッドレンジ、19mmツイータをそれぞれ定格出力50W/18W/18Wの内蔵アンプで駆動。3ウェイならではの中抜けの無い力強い中域を再現するとしている。また、内蔵チャンネルデバイダーにより理想的な周波数のクロスオーバーを実現し、各ユニットの周波数帯域をスムーズにつなぐという。

 ミッドレンジとツイータは左右に並べて配置。スピーカー設置時に、ミッド/ツイータがシンメトリーな配置となり、回折効果を抑えつつエンクロージャ内での空間的に独立させ、ユニット間の相互干渉を防いでいる。

 ウーファ/ミッドレンジの振動板にはケブラーを採用。フォステクス独自の抄紙技術により、高い強度と適度な内部損失を持ち、幅広いジャンルのソースに対応するという。ツイータの振動板はUFLCソフトドームを使用する。

Rチャンネル用の「PM641(R)」L/Rを並べたところ。ツイータとミッドレンジが左右対称配置となるPM641(L)の背面

 本体背面には、HIGH/LOWそれぞれに3段階のレベル調整スイッチ(HIGH:+1/0/-1dB、LOW:+3/0/-3dB)を装備。設置場所や部屋の特性などに応じた補正が行なえる。

 エンクロージャはバスレフ型。フロントバッフルは、日本専用仕様という光沢塗装ブラック仕上げ。入力端子はTRSフォンとXLRの2つのバランス入力を備える(TRSフォン優先)。入力インピーダンスはいずれも20kΩ以上。消費電力は60W。外形寸法は249×290×376mm(幅×奥行き×高さ/ヒートシンク含む)、重量は約11.4kg。2mのACケーブルが付属する。



(2012年 9月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]