フォステクス、純マグネシウム採用のフロア型スピーカー

ミッド/ツイータに搭載。約50万円の「GX250MG」


ダークブラウンワインレッド

 フォステクスは、スピーカー「GXシリーズ」の新モデルとして、13cm径の純マグネシウムユニットを採用した3ウェイフロア型の「GX250MG」を11月上旬に発売する。価格は499,800円(1台)。カラーはダークブラウン(DB)とワインレッド(WR)の2色。

 2010年に発売した「GX250」(1台349,650円)のミッドレンジを、マグネシウム合金から純マグネシウム(純度99.9%)に変更したモデル。内部損失の大きさや金属ならではの高い応答性などを持ちながら、延伸率が低く加工が困難な純マグネシウムを、同社の成形技術によりHR形状の振動板とし、金属特有の「鋭い鳴き」や「収まらない余韻」といったクセを抑えた振動板にしたという。エッジには前後の振幅を対称に近付けられるUDRT形状を採用している。

 ツイータも純マグネシウムで、25mm径のリッジドーム型。振動板を、直径90mmの大型フェライトマグネット + 80mm径ブーストマグネット使用の強力な磁気回路と組み合わせており、ミッドレンジの高域と素直につながるという。


サランネット装着時

 ウーファはHR形状の25cm径振動板を使用。HR形状により共振の分散と高い剛性を持ち、音圧向上とミッドレンジとの自然な音色の繋がりを追求して振動板を軽量化している。

 エンクロージャはバスレフ型。バッフル版の素材は楠とユーカリのCE合板(18mm×2)を使用。天/地/側板はパーチクルボード(9mm×3)、うしろ板はMDF(18mm)。仕上げは、バッフルの表がサテンシカモアのブックマッチ、裏がブナ、天/地/側板とうしろ板が表裏ともにブナ。表面はピアノ光沢塗装を施している。

 再生周波数帯域は40Hz~40kHz。クロスオーバーは320Hz/2,500Hz。インピーダンスは4Ω、出力音圧レベルは90dB/W(1m)、最大入力は150W。外形寸法は336×389×1,066mm(幅×奥行き×高さ)、重量は56kg。



(2012年 10月 15日)

[AV Watch編集部 中林暁]