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Klipsch、オンイヤーヘッドフォン「Image ONE II」

ヘアライン仕上げ。実売13,800円。低音強化

Image ONE II。左からBlack、white

 イーフロンティアは、米Klipschのオンイヤーヘッドフォン「Image ONE II」(イメージワンセカンド)を、4月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13,800円前後。カラーはBlackとWhiteの2色。

 2010年に発売された「Image ONE」の後継モデル。密閉型ハウジングのダイナミック型で、ユニットは40mm径。

 デザインを従来から一新。従来モデルはイヤーパッドの中央が空洞になったタイプだったが、「Image ONE II」ではフラットなパッドとなった。ただし、パッドの外周と中央でクッションの硬さに違いがあり、中央は良く沈み込む柔らかさを持っている。これにより、耳を包み込むような形になり、遮音性やフィット感を高めている。

Blackモデル
左がImage ONE II、右がImage ONE。デザインが一新された
Image ONE IIは、よりコンパクトに収納できるようになっている
イヤーパッドも変更された。左がImage ONE II、右がImage ONE
Image ONE IIのイヤーパッドは周囲がやや硬め、中央が柔らかくなっている

 ハウジングにはヘアライン仕上げのプレートを配置。従来品よりコンパクトに折りたたむ事ができるようになった。

Blackモデル
Whiteモデル

 ケーブルはフラットタイプで、アップル製品に対応した3ボタン式のマイク付きリモコンを搭載。ケーブルは片出しで、着脱はできない。リモコンマイクの対応モデルはiPhone 3GS/4/4S/5、第2~5世代iPod touch、iPad、iPad mini、iPod Classic、第4~7世代iPod nano、第3~4世代iPod Shuffle。

 再生周波数帯域は16Hz~23kHz、インピーダンスは32Ω。入力プラグはステレオミニ。重量は138.3g。

2色展開となる
キャリングケースも付属する
使用イメージ
マイク付きリモコン
ケーブルはフラットタイプ

音を聴いてみる

 従来モデルと比べ、まっさきに感じるのは“低域の張り出し”だ。Image ONE IIでは、これがより強くなっており、「山下達郎/希望という名の光」のベースが、ズシンと響いてくる迫力がアップしている。

 イヤーパッドがフラットなオンイヤータイプになった事で、“高域がこもりがちになるのでは?”という不安があったが、聴き比べてみると、抜けの良さは従来モデルとほぼ同じ。張り出しの良い中低域でありながら、高域も負けじとスッキリ聴きとれる。この迫力と爽快さが、Klipschの持ち味と言えるだろう。

 ユニットと耳との距離によるものと考えられるが、音像との距離は従来モデルの方が遠く、新モデルでは音像が間近に感じる。空間描写は従来モデルの方が得意だと感じるが、新モデルでは音像が近づいた事で、迫力がアップしてるため、こちらの方が心地よく感じる人もいるだろう。

 シックな外観、かつ小型のポータブルヘッドフォンだが、ヘッドフォンらしい中低域の迫力が味わえる。同時に抜けの良さもあるため、閉塞感を感じにくいモデルに仕上がっている。

(山崎健太郎)