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リコー、APS-Cで世界最小のコンパクトデジカメ「GR」

フルHD動画撮影可能。ローパスフィルターレス仕様

 ペンタックスリコーイメージングは、リコーブランドのコンパクトデジタルカメラ「GR」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は99,800円。

 APS-Cサイズの有効1,620万画素CMOSセンサーを新たに搭載しながら、外形寸法は35mmフィルムを使用するシリーズ第1号機「GR1」(1996年10月発売)と同寸で、APS-Cセンサーを搭載するデジタルカメラとしては世界最小としている。

 搭載レンズは35mm判換算28mm相当でF2.8。9枚羽根の虹彩絞り。ローパスフィルターレス構造を採用し、カメラ内に偽色抑圧や色モアレ補正の機能を搭載。新画像処理エンジンGR ENGINE Vにより感度はISO 25600まで設定可能とした。3.0型123万画素の液晶モニタには自動明るさ調整機能と液晶保護カバーを搭載している。

 新機能として、35mm判換算35mm相当の画角で撮影できる「35mmクロップモード」を搭載。また、露出モードに「TAvモード」(シャッター&絞り優先AEモード)を追加した。これは、好みのシャッタースピードと絞りに合わせ、ISO感度を自動で設定するもの。その他、撮影後に様々な画質調整を行ないJPEGで出力できる、カメラ内RAW現像機能も備えた。

 動画撮影はMPEG-4 AVC/H.264で最大1,920×1,080ドット(30fps)のフルHDに対応。動画撮影中にもAF追従やエフェクトを使用することができる。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXC。無線LAN搭載メモリーカード「Eye-Fi X2」シリーズとの連動にも対応する。HDMI出力やアナログ音声出力などを装備。外形寸法は117×34.7×61mm(幅×奥行き×高さ)、電池やメモリーカードを含めた重量は約245g。

従来モデルの1/1.7型CCD(左)から、APS-Cサイズ相当の有効1,620万画素CMOS(右)に変更
背面

(一條徹)