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TASCAM、DSD対応マスターレコーダ「DA-3000」を8月下旬発売。実売10万円

DA-3000

 ティアックは、TASCAMブランドのDSD対応ステレオレコーダ「DA-3000」を正式発表した。楽器店や設備機器代理店より8月下旬に発売され、価格はオープンプライス。想定価格は10万円前後。

 既報の通り、DA-3000は4月10日に開発を発表。ドイツで行なわれた「Musikmesse 2013」などに出展されていた。

 1Uラックマウントタイプの業務用ステレオマスターレコーダ/ADDAコンバータ。最高24bit/192kHzのPCMや、2.8/5.6MHzのDSD録音に対応する。「マスター音源を高音質で残したいというニーズと、高音質でモニタリングしたいニーズの双方を1台で実現できる」としている。複数台を同期させることで、DSDマルチトラック録音環境も構築可能。

 録音フォーマットはPCMが業務用のBWF形式で、16/24bit、44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzに対応。DSDは、2.8/5.6MHzのDSDIFF/DSFに対応する。記録メディアはSDHCカード(4~32GB)またはCFカード(UDMA)を使用する。

背面

 AD/DAコンバータとして利用可能なオーディオ回路を搭載した点も特徴。デジタル回路とアナログ回路用に別の巻き線を持つEIコアトランスを電源部に搭載。出力側オーディオ回路は高品位なモノ回路を2系統装備。オーディオ回路全段をバランス構成とし、入出力双方のノイズ低減を図っている。さらに、クロックには精度1ppmのTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載する。

 端子は、PCM用のデジタル入出力として、同軸デジタルとAES/EBU(XLR)を装備。DSDのデジタル入出力用にBNCも備える。アナログはRCA/XLRのアンバランス出力を搭載。ヘッドフォン出力は標準ジャックで、出力は45mW×2ch。USBホスト機能を備え、USBメモリ内のファイル再生や、SD/CFとの間のファイルコピーも可能。キーボード接続用のUSB端子も備え、ファイル名の変更などに利用できる。

 フロントパネルはアルミ製。128×64ドットの有機ELディスプレイや、24ドットのステレオLEDレベルメーターを備える。電源ケーブルは3Pインレット型。消費電力は24W。外形寸法は483×305×45mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.2kg。

(中林暁)