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TASCAM、DSD対応マスターレコーダー「DA-3000」復活。26.4万円

DA-3000SD

ティアックは、TASCAMブランドのマスターレコーダー「DA-3000SD」を2024年8月下旬より発売する。価格は264,000円。

2013年に発売し、エンジニアやミュージシャンらから評価を受けていた先代モデル「DA-3000」。部品供給事業を背景に生産終了となっていたが、復活を望む多くの要望に応えるべく、今回の後継機を発売することになった。

DA-3000の録音機能や入出力端子、ユーザーインターフェースなどはそのままに、最大512GBのSDXCカード対応や誤作動を防ぐパネルロックなどの機能を追加している。

DA-3000SD

レコーダー部は、PCM 192kHzによる録音に加え、DSD 2.8/5.6MHzによる録音に対応。音楽の特性に合わせた録音方式を選んで保存することができる。記録メディアは最大512GBのSDXCカードに対応。複数台での同期走行も可能で、録音・再生ともにサンプリング周波数精度での同期走行を実現。DSDマルチトラック録音環境も構築できる。

様々な業務用音響機器との接続を考慮し、豊富な入出力端子を装備。アナログ入出力はXLRおよびRCA、デジタル接続は同軸、AES/EBU(XLR)端子を装備。DSDデジタル接続可能なBNC SDIF-3入出力も備えた。

背面

AD/DAコンバーターとしても使用できる高品位なオーディオ回路を搭載。デジタル回路用とアナログ回路用に別々の巻き線を持つEIコアトランスを電源部に採用し、出力側のオーディオ回路は高品位なモノ回路を2系統搭載するデュアルモノラル構成とすることで左右チャンネルの干渉を排除した。

また、オーディオ回路は入力から出力まで全段でノイズに強いフルバランス構成とし、入出力双方のノイズを低減している。

DACチップには、バーブラウンのPCM1795を各チャンネルに1基ずつ搭載した

水晶発振器には精度1ppm以下のTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載し、クリスタルダイレクト方式をあわせて採用することで低ジッターを実現。クロックジェネレーター単体機に迫る高精度クロックを基準にデジタルオーディオ処理を行なっている。

+/-1ppmの精度を誇るTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載

外形寸法は483×305×45mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.2㎏。