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B-CAS不正改ざんカード販売の男性に、損害賠償支払い判決

WOWOW、スター・チャンネル、スカパーに約339万円

 B-CASカードを発行するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS)は8日、不正に改ざんしたB-CASカードの販売を行なっていた44歳の男性に対し、損害賠償を求めていた民事訴訟の判決が下ったことを発表。同社の請求が全面的に認められ、174万5,101円の支払いがこの男性に言い渡された。

 既報の通り、被告は東京都内に住む44歳の男性で、「BLACKCASカード」と呼ばれる不正改ざんカードをインターネットオークションで6枚販売して12万円の利益を得たほか、自らも不正改ざんカードを利用いて有料放送を不正視聴した。男性は2012年10月に京都地裁において不正競争防止法違反などの罪で有罪判決を受け、判決が確定している。

 その後B-CASは2013年5月に、不正改ざんカードの事件で初となる民事訴訟を東京地方裁判所に提起。損害賠償の支払いを求めていたが、被告欠席によりB-CASの請求が全面的に認められ、174万5,101円の支払いが被告に言い渡された。なお、同社はこの男性のほか、B-CASカードの不正改ざんプログラムをインターネット経由で提供していた37歳の男性に対しても、同様の訴えを起こしている。

 同社は、「放送のインフラであるB-CASシステムを脅かす行為には引き続き厳正に対処していく」としている。

WOWOW、スカパー、スター・チャンネルへの損害賠償支払いも

 有料放送事業者のWOWOWとスカパーJSAT、スター・チャンネルが、上記の男性2人に対し損害賠償の支払いを求めていた民事訴訟についても、東京地方裁判所より第1審判決が下された。

 3社は、不正競争防止法違反と不法行為に基づき、男性2人に対して合計339万6,529円の損害賠償請求を行なっていた。東京地裁の第一審では、7月4日に44歳男性に対して損害請求額全額(177万2,181円)の支払い、9日には37歳男性に対して同じく全額(162万4,348円)支払いの判決が言い渡された。

(中林暁)