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qdcがゲーミングへ。FSF「Blink Bound BD01」、USB-C接続でプロゲーマーEQ適用。音質レビュー付き
2026年8月3日 11:00
アユートは、qdcのゲーミング特化サブブランド・FSFの取扱を開始。第1弾製品となるゲーミングIEM「Blink Bound BD01」を8月8日に発売する。価格は16,500円。接続はUSB-Cで、MEMSマイクなどを備えている。
FSFは、「プロ仕様のHi-Fiオーディオによってゲーミングイヤフォンの基準を再定義する」という信念で、2026年に設立されたサブブランド。ブランド名は“Fire So Fast”(超高速)を意味する。
多くの著名人、歌手、ミュージシャン、プロeスポーツチーム、オーディオチューニングの専門家がチューニングをサポート。新しい素材の試行錯誤と最先端技術の探求を継続することで、「FSFは新世代のeスポーツプレイヤー、ゲーム愛好家、そしてACGミュージックファンの方々に向けて、正確な音像定位と没入感のある体験を提供するゲーミングイヤホンの開発に尽力している」という。
Blink Bound BD01は、USB-C接続タイプで「ゼロレイテンシー・ゲーミングIEM」としている。UAC2.0をサポートし、384KHz/32bitまでのハイレゾPCM音源に対応。
専用DSPチップを搭載しており、PCブラウザ(Chrome/Edge)で専用ウェブサイト「FSF Audio Tuning」にアクセスすることでEQチューニングが可能。プロeスポーツチームや多くのプレーヤーと共同制作された専用のFPS+ACGサウンドプリセットが使用できる。
さらに、プロゲーマーと共同で制作されたPUBG、VALORANT、DELTA FORCEなどのプリセットEQの適用や、ユーザー自身によるフリーEQ調整も可能。適用したEQは、PCから取り外してもBD01のDSPチップに保存されるため、好みに調整して持ち運べる。
自身で作成したEQターゲットカーブはBD01専用EQファイルでエクスポートして保存もでき、同じBD01ユーザーと共有・適用も可能。
FSF BDシリーズ専用に独自新開発した特注の次世代10mmフルレンジダイナミックドライバーを搭載する。物理真空DCマグネトロンスパッタリング技術により製造された複合コーティング振動板を採用し、高剛性、軽量設計、耐変形性が特徴。堅実な中低域性能を発揮し、10Hz~30kHzの広帯域再生が可能。
広大な音場、広範囲な聴取範囲、超高速レスポンスを生み出すというデュアルチャンバースピーカー設計も採用。新たに独自開発したデュアル磁気回路とデュアルチャンバー音響構造により、効率的で安定した音響伝達システムを実現した。音波の共振とエネルギー出力を精密に制御し、ドライバーの直線域と感度を向上。音の過渡応答、解像度、瞬間的なダイナミックさを高めたという。
独自のマルチチューブ・デュアルチャンネル・フィルタリング技術を使った、デュアルチャンネル・フィルタースイッチをシェルに搭載。「e-Sportsモード」と「ACGミュージックモード」を切り替えられる。
e-Sportsモードでは、ACGミュージックモードから主に中高域を調整。FPS/TPSなどにおける方向の定位や精密に足音の把握をしやすいようにし、銃声や爆裂音などの響きのキツい部分を緩和することで、より集中しやすいゲーミング体験を提供するという。
ACGミュージックモードは、RPGやアクション、リズムゲーム、アニメ視聴などに適したサウンドに調整。コンテンツの没入感あふれるリスニング体験を提供するとのこと。
ケーブルにリモコンマイクを備え、Goertek製の高性能MEMSマイクを搭載。ワンクリックミュートも可能。
PC接続時は、FSF Audio Tuningから通話用の「e-SportsグレードAIインテリジェントノイズキャンセリング」が適用できる。周囲の雑音やバックグラウンドノイズを効果的に抑制し、音声の明瞭度を高め、クリアな長距離通話や正確な音声コマンドの伝達が可能という。
約120cmの新開発高純度銀メッキ銅4芯ケーブルを採用。専用DSPに対応するため、リケーブルはできないが、約150cmのeスポーツ用USB-C to USB-A変換延長ケーブルが付属する。
ソフトシリコン製カスタムノイズアイソレーションイヤーピースを同梱。持ち運び用にセミハードキャリングケースも付属する。
音を聴いてみる
短時間ではあるが、実機を体験したのでインプレッションをお届けする。
実機を手にしてみると、IEMタイプの筐体に、シルバーに輝くフェースプレートが配置され、USB-C接続イヤフォンで16,500円という価格を考えると高級感がある。
サウンドのカスタマイズが豊富にできるのが魅力だが、まずパソコンとUSB-C接続し、「スタンダード」のプリセットを選択。筐体のスイッチで切り替える、デュアルチャンネル・フィルターは「ACGミュージックモード」を選択。ハイレゾ配信のQobuzで音楽を聴いてみた。
「手嶌葵/明日への手紙」を再生すると、ダイナミック型ユニットらしい、中低域に厚みのある、パワフルなサウンドが耳に入ってくる。ベースの低域はしっかり深く沈み、「スジン」と重みを感じる。
そんな低音に、ボーカルやピアノの中高音は埋もれず、クリアに展開。声の細かな表現、歌い出す直前のブレスなど、細かな音も聞き取りやすい。それでいて、エッジを強調したような不自然さも無い。そのため、音楽もしっかり楽しめるイヤフォンだと感じる。
次に、「米津玄師/KICK BACK」を聴きながら、デュアルチャンネル・フィルタースイッチを「ACGミュージックモード」から、「e-Sportsモード」へと切り替える。
すると、ベースやドラムの中低音がグッと肉厚になり、前へ張り出してくる。空間の見通しは少し狭くなるが、パワフルで思わずビートで体が動く。これはこれで美味しい音だ。
音楽では上記のような変化だが、FPSゲームの「Apex Legends」をプレイしながら切り替えると、e-Sportsモードの方が、銃を撃った時の「ズドドド」という音に迫力が増す。それでいて、中高域の細かな音のクリアさは維持されているので、敵が歩いている足音や、物陰に隠れた敵が銃をリロードしている音などもしっかり聞き取れた。
ゲームごとに、より最適化したサウンドを使いたい時は、ブラウザでFSF Audio Tuningにアクセス。例えばVALORANTをプレイしたい時は、VALORANTのEQ設定を選択すると、中域の足音や銃声が聞き取りやすく、定位もわかりやすくなる。
実際にVALORANT用のプリセットを選択すると、こうした“勝つための情報”としての音が聞き取りやすくなるのはもちろんだが、例えば爆発音や、銃撃音の中の鋭い高音など、キツイ音が和らげられているのも実感できた。長時間プレイする際の、疲労を抑えるという意味でも、こうしたEQを活用するのは効果的だろう。














