au、音楽再生アプリ「LISMO」がiPhone/iPadに対応

LISMO

　KDDIと沖縄セルラーは、音楽再生アプリ「LISMO」のiPhone/iPad版を9月5日より提供開始した。アプリは無料。また、LISMOアプリの提供にあわせて、「LISMO Store Powered by レコチョク(LISMO Store)」がリニューアルし、iPhoneなどのブラウザからの楽曲視聴/購入に対応。これにより、これまでにauケータイやauスマートフォンで購入した楽曲を引継げるサービスに対応した。

　iOS用「LISMO」は、楽曲配信サービス「LISMO Store」で購入した楽曲や、iTunesライブラリの曲を再生できるミュージックプレーヤーアプリ。過去にauケータイやauスマートフォンで「LISMO Store」などから購入した楽曲を、クラウド経由で無料ダウンロードできる引継ぎサービスに対応。auケータイからiPhoneへ安心して機種変更できるとしている。また、クラウドを利用したマルチデバイスにも対応し、同一のau IDでログインすれば購入した機器以外のデバイスでも楽曲をダウンロードして聴くことができる。対応機種は、iOS 5.0以上のiPhone/iPod touch/iPad/iPad mini。

クラウド対応によって可能となった引継ぎサービス

購入した楽曲をメニューから簡単にダウンロードできる

　「LISMO」では、楽曲の引継ぎにクラウドデータを利用し、au IDに紐付いた過去の購入楽曲を新たにダウンロードすることが可能。引き継ぐ楽曲は、元楽曲のDRMの有無やビットレートに関わらず、すべての楽曲がAAC 320kbps DRMフリーとなる。クラウドプレーヤーのようにストリーミング再生することはできない。

　引継ぎの対象楽曲は、auケータイで2005年11月1日以降に「レコチョク」から購入した着うたフル/着うたフルプラスと、auスマートフォンで「LISMO Store」、「レコチョクMUSIC STORE」から購入した楽曲(シングル/アルバム/ビデオクリップ)。着うたは対象外となる。ダウンロードは、着うたフル/着うたフルプラスは2デバイスまで、スマートフォンで購入した楽曲は10デバイスまで。ダウンロードにはau IDでのログインが必要だが、回線契約をしていない無線LAN専用デバイスなどでもサービスを利用可能。解約した機器で購入した楽曲はダウンロードできない。

　Android用アプリ「LISMO Player」も引継ぎサービスに対応する予定で、サービス開始は10月以降の見込み。

歌詞表示機能やSNS連携機能も

再生画面にSNSボタンを配置

　このほか、歌詞表示機能やSNS連携機能なども搭載している。歌詞表示機能は、楽曲に埋め込まれたタグなどの情報をもとに、オンラインデータベースから歌詞を探して表示可能。音楽にあわせて画面がスクロールし、カラオケのように文字色が変わる。LISMO Storeで購入した楽曲以外にも、CDからのリッピングやiTunes Storeで購入した曲などにも対応する。ただし、オフライン時は使用できず、歌詞は保存されない。

　SNS連携機能は、TwitterやFacebookに対応し、アプリから聴いている楽曲をつぶやいたり、「シェア」して友達と共有できる。また、月額315円の定額制音楽配信サービス「うたパス」とも連携可能。うたパスを利用するには、別途申し込みが必要となる。

　Androidアプリ「LISMO Player」とは異なり、音楽配信アプリ「LISMO Store」とは連携しておらず、LISMO Storeにはブラウザからアクセスする必要がある。配信楽曲数や価格など、アプリとWebサイトで違いはなく、auかんたん決済も利用可能。