ニュース

ソニー、ハンディタイプの業務用4Kビデオカメラ

XAVCで4K/QFHD対応のXDCAM「PWX-Z100」

PXW-Z100

 ソニーは、4K/4,094×2,160ドット撮影に対応したハンディタイプの業務用ビデオカメラ「PXW-Z100」を11月6日より発売する。価格は672,000円。

 ソニーは、4K映像制作の裾野を広げるカムコーダとしてXDCAM PXW-Z100を提案。機動性の高いレンズ一体型カメラ本体と4K高画質を両立させ、映画やCMなどのハイエンドコンテンツ制作領域以外の、より少人数、低予算な制作環境においても4K映像制作を普及させる狙い。

 撮像素子は1/2.3型 Exmor R CMOSで、総画素数は1,890万画素、動画撮影時の有効画素数は約880万画素。CMOSセンサーは、4K 60fpsの読み出しに対応している。レンズは光学20倍ズーム(F1.6~F11)の「Gレンズ」で35mm換算の焦点距離は30mm~600mm(17:9 4,096×2,160ドット時)/31.5~630mm(16:9 3,840×2,160/1,920×1,080ドット時)。ズームの手動/電動切り替えに対応する。

 記録方式はXAVCフォーマットで、4K(4,096×2,160ドット)とQFHD(3,840×2,160ドット)、HD(1,920×1,080ドット)の各解像度をMPEG-4 AVC/H.264記録。映像サンプリング処理は4:2:2 10bitのイントラフレーム方式で、ビットレートは最高600Mbps(4K/60p)。HD撮影時でも最高223Mbps(1080/60p)で記録できる。

 また、2014年夏のファームウェアアップデートにより、4K長時間記録に対応するためのLong GOPモードやAVCHD記録にも対応予定。

 記録メディアはXQDメモリーカード。2つのXQDカード用スロットを備えており、1枚めのメモリーカードから2枚目に途切れなく記録できる「リレー記録」に対応する。

 ガンマカーブや黒レベル、発色などのパラメータ調整が可能。調整したパラメータは、他の設定項目とともに、カメラプロファイルとしてメモリーカードに記録できる。記録したプロファイルは別の「PXW-Z100」にも適用でき、画質や映像トーンを揃えたマルチカメラ運用が可能となる。

 無線LANを使ったスマートフォンやタブレットからのコントロールにも対応。フォーカス、ズーム、アイリス、シャッター速度、ガンマなどのカメラ設定や、記録開始/再生などのカメラ操作、タイムコード、オーディオレベルメータの確認などに対応する。

 HDMI出力を装備し、ファームウェアアップデートでHDMI 2.0に対応予定。4K/60p出力をサポートする。また、3G HD-SDI端子(BNC)も備えており、1080pまでの映像をSDI出力できる。4K収録時でもHDMI出力と独立してHD-SDI出力が可能(HDMI 4K出力と同時のHD-SDI出力は不可)。XLR×2のオーディオ入力なども備えている。

 液晶モニターは3.5型/852×480ドット。ビューファインダは0.45型/852×480ドット
連続動作時間は約2時間45分(バッテリNP-F970利用時)。外形寸法は189×362×193mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.46kg(本体のみ)/約2.91kg(撮影時)。

(臼田勤哉)