エソテリック、タンノイのスピーカー「Mercury V」

-トールボーイV4とブックシェルフV1。4万円から


トールボーイの「V4」とブックシェルフの「V1」

 エソテリックは、英タンノイのスピーカー「Mercury」シリーズの第5世代モデル「Mercury V」を1月下旬に発売する。トールボーイの「V4」とブックシェルフの「V1」をラインナップ。価格は「V4」が1台57,750円、「V1」がペアで40,950円。

 先代のMercuryシリーズをベースに、「さらにクリアで豊かな響きを目指し、リファインが加えられて完成した」というシリーズ。両モデルとも防磁型。V4は2基のウーファでツイータを挟んだタイプの2ウェイ3スピーカー。V1は2ウェイ2スピーカー。エンクロージャはどちらもバスレフで、V4はリアに、V1はフロントにポートを備えている。

 ツイータは共通で25mm径、振動板はニトロ-ウレタン・コーティング ポリエステル繊維のソフトドーム型。ネオジウムマグネットで駆動する。

 ウーファの振動板はマルチファイバー・ペーパーコーンで、V4が152mm径×2基、V1は130mm×1基。これら新ドライバー・ユニットの採用で、「ハイスピードでダイナミックな低域再生能力と、解像度の高い、滑らかな高域再生能力を獲得した」という。

 クロスオーバーネットワークには、独自のDMTテクノロジーを採用。HF(高周波帯域)のコンデンサの固定にDMT(Differential Material Technology=素材差動技術)防振コンパウンドを採用するもので、音質に悪影響を与える振動を排除。高周波帯域がより滑らかで、正確な再生ができるとしている。

 クロスオーバー周波数はV4が2.6kHz、V1が3.2kHz。全体の再生周波数帯域はV4が32Hz~25kHz、V1が45Hz~25kHz。

 内部配線には高純度シルバーコーティングOFC銅線を採用。エンクロージャは、内部ブレーシング(添木)とチャンバー構造をリファイン。堅牢性を高め、共振による音色の変化も抑えたという。フロントバッフルには剛性の高いMDF素材を使用し、バスレフポートの共振周波数を低く設定することで、躍動感溢れる低域再生を図っている。表面の仕上げはシュガーメイプル木目調。

 V4はバイワイヤリング接続に対応。V1は背面に市販のスピーカーブラケットに対応したマウント用ネジ穴を装備。壁掛けや天井からの吊り下げにも対応する。インピーダンスは8Ωで共通。推奨アンプ出力と外形寸法、重量は、V4が10~140Wで204×281×970mm(幅×奥行き×高さ)、14.2kg。V1が10~70Wで170×254.5×300mm(同)、4.5kg。



(2011年 1月 6日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]