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TOKYO FM、CEATECにV-Lowマルチメディア放送端末出展。'14年実用化へ

 エフエム東京(TOKYO FM)は、V-Lowマルチメディア放送受信に対応したスマートフォンをシャープと協力して開発した。10月1~5日まで開催されるCEATEC JAPAN 2013で展示し、ブース内でV-Lowマルチメディア放送の受信デモを実施する。

 試作端末はV-Lowマルチメディア放送の技術方式であるISDB-Tsb方式に対応し、90MHz~108MHzが受信可能。既存端末をベースとし、主要部品を使用しながら周波数特性などの変更を行ない実現したという、受信アンテナはワンセグなどと同等サイズ(14cm)という。対応スマートフォンの外形寸法は140×70×10mm(縦×横×厚み)/重量160g。ディスプレイは4.8型。バッテリ容量は2,800mAh。

 TOKYO FMは、同端末を用いて、福岡地区のV-Lowマルチメディア放送実証実験で受信実験を行ない、受信に成功。CEATECでは、ブース内で送信されているV-Lowマルチメディア放送波を受信してデモを行なう。TOKYO FMでは、2014年の商品化を目指して開発を進めるとしている。

 V-Lowマルチメディア放送は、地上アナログテレビ放送終了後に空いたVHF-Low帯(VHF 1~3ch)を活用した放送として実用化が検討されているもの。地方ブロック向け放送としての展開を検討されており、2012年から全国で実証実験が行なわれている。

(臼田勤哉)