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ソニー、番組持ち出し対応レコーダを拡大する「SeeQVault Media Converter」を提供
(2014/4/22 12:30)
ソニーは、テレビやレコーダなどの録画番組を、SeeQVault対応機器へネットワークダビング可能にするWindows用ソフト「SeeQVault Media Converter」を提供開始した。ソニーのSeeQVault対応microSDHCカード「SR-16SA」または「SR-32SA」を購入すると、無料でダウンロードして利用できる。対応OSはWindows 7/8/8.1。
SeeQVault Media Converterは、DTCP-IPダビング/ムーブ対応のレコーダーやテレビで録画した番組を、パソコンにUSB接続したソニー製ポータブルワイヤレスサーバー「WG-C20」に転送し、WG-C20に挿入したSeeQVault対応microSDHCメモリーカードへ保存できるソフト。デジオン「DiXiM Media Server」の技術が採用されており、開発はNSM Initiatives。
スマートフォンやタブレットからワイヤレスでWG-C20にアクセスし、転送した番組を視聴可能。利用するスマホ/タブレットが再生できる画質に合わせ、番組転送時に画質の変換もおこなえ、「HD画質」、「SD画質」、「変換しない」から選べる。
DLNA/DTCP-IPダビング/ムーブ対応BDレコーダや、USB HDD録画対応テレビから番組をWG-C20へ持ち出す場合、従来はSCEのnasneやソニー製の最新BDレコーダなど、「ダウンロード型ムーブ」(スマホからの操作でダビング/ムーブできる)のみの対応だったが、SeeQVault Media Converterは「アップロード型ムーブ」機種(レコーダの操作でダビング/ムーブする)にも対応しているため、上記以外の他社製レコーダ/テレビでもWG-C20へダビング可能になる。
レコーダ/テレビ以外に、スカパーのSTB「TZ-WR500P」(パナソニック製)にも6月上旬に対応予定。スカパー番組の持ち出し視聴が行なえる新サービス「スカパー! プレミアムサービス Link」(とるダビ)に対応することで、スマホアプリ「おでかけ転送for WG series」を使った「ワイヤレスおでかけ転送」でWG-C20内のSeeQvault SDカードに番組を記録でき、対応スマホ/タブレットで視聴可能になる。SeeQVault Media Converterと連携動作確認済み機種の一覧は、デジオンのサイトで案内している。
ダビングだけでなく、SeeQvault対応機器/SDカードに保存されたコンテンツを、ネットワーク内のDTCP-IPプレーヤーにネットワーク配信することも可能。
SeeQVault(SQV)は、東芝とパナソニック、サムスン電子、ソニーが共同開発した次世代著作権保護技術。SDメモリーカードなど、フラッシュメモリを利用した様々なストレージデバイスで利用でき、デジタル放送の番組をHDのままメモリーカードに保存して持ち出せることなどが特徴。