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アドビ、Premiere Pro CCを4K/XAVC S対応に
After Effectsなど5本で150以上の変更点
(2013/10/1 20:24)
アドビシステムズは、サブスクリプション型(定額制)サービスのCreative Cloudで利用できるビデオ編集ソフトのアップデートを10月中旬より開始する。対象はプロ向けビデオ編集の「Premiere Pro CC」など5つのソフトで、アップデートには4K映像フォーマット対応やパフォーマンスの強化など150以上の変更が含まれている。
ソフト名 | 機能 | 主要変更点 |
---|---|---|
Premiere Pro CC | 映像編集 | 4Kフォーマット対応など |
After Effects | エフェクト処理 | アップスケーリング時の補完強化など |
Prelude CC | ファイル管理 | マーカー出力機能など |
SpeedGrade CC | 色彩調整 | Premiere Proとの連携強化など |
Media Encoder CC | ファイル出力 | エンコード時の自動映像処理など |
Premiere Pro CCでは、アップデートによりソニーの4K映像フォーマットXAVC(MXF)の出力や、MP4形式のXAVC Sの読み込み、パナソニックのAVC-Ultra(Long)、Phantom Cine、Blackmagicが採用するCinema DNGなどのフォーマットに対応。マルチカメラ編集機能も強化され、各カメラの映像にタイムコードやカメラ名などを自由に設定してオーバーレイ表示可能となった。そのほか、マルチコアCPU/GPUのための並列プログラミングであるOpenCLがサポートされ、処理速度などの向上が図られている。
エフェクト処理ソフト「After Effects CC」では、画像拡大のための新たなエフェクト「アップスケール(ディテールを保持)」を選択すると、従来よりもエッジがシャープな画素補完が可能となる。また、映像内の一定範囲にエフェクトを施し、映像の動きに合わせてエフェクト範囲が追従するマスクトラッカーなどの機能も追加される。
ファイル管理ツールの「Prelude CC」では、長時間の撮影映像などの際に、重要なシーンとして付与したマーカーをcsv形式のリストで出力する機能が搭載される。また、iPad用アプリ「Prelude Live Logger」(無償)が用意され、撮影時にタッチ操作でマーキングが可能。アプリで記録したマーカーは、クラウド経由でPremiere Proなどに反映できる。
Creative Cloudは、クラウドベースで映像/写真編集ソフトなど様々な機能を使用できるサブスクリプション型サービス。利用料金は、年間プランで月額5,000円など。