アドビ、Creative Suite 6を5月11日発売

-Premiereは外部ハードウェア対応強化など


Adobe Creative Suite 6 Master Collection

 アドビシステムズは、Adobe Creative Suite 6ラインと、Adobe Creative Cloudを5月11日よりオンラインストアのアドビストアで販売開始する。

 Creative Suiteの全ソフトウェアを集約した「Master Collection」直販価格は334,950円で、4種類のアップグレード版(67,725円~182,700円)も用意される。Windows用、Mac用をそれぞれラインナップする。

 構成製品は、Acrobat X Pro、Photoshop CS6 Extended、InDesign CS6、Illustrator CS6、Dreamweaver CS6、Fireworks CS6、Flash Professional CS6、After Effects CS6、Premiere Pro CS6、Audition CS6、SpeedGrade CS6 英語版、Prelude CS6、Encore CS6。

 Premiere Pro CS6などから構成される「Production Premium(249,900円)」や、Acrobat X Pro、Fireworks、Dreamweaver、Photoshop、InDesignなどからなる「Design&Web Premium(249,900円)」、Acrobat X、Photoshop、InDesign、Illustrator CSの「Design Standard(166,950円)」も用意する。

Adobe Creative Suite 6 Production Premium

 Production Premiumに含まれる編集ソフトのPremiere Pro CS6はMercury Playback Engineを強化し、一部のMacBook ProによるOpenCL環境にも対応。After Effects CS6は従来よりも高速化されたほか、応答性も向上。新しいグロ―バルパフォーマンスキャッシュでは一度作成したキャッシュをできる限りメモリおよびディスク上に保持でき、編集の試行錯誤や、ユーザーがプロジェクト間を移動する際に費やす時間を短縮できるとする。

 また、Production Premiumには、新たに撮影後の編集でロギングと取り込みのワークフローを簡素化するPrelude CS6と、フィルムの仕上げやカラーグレーディングを行なうための仕上げ用ツールが含まれたAdobe SpeedGradeを追加。また、Audition CS6では、リアルタイムのクリップ ストレッチ機能により、クリップを編集に合わせて引き延ばすことができ、撮影後のオーディオ編集の速度を向上。Automatic Speech Alignmentには、自動ダイアログ分析ができる強力で新しいエンジンを組み込んだ。

 さらに、新しいサードパーティーAPIであるAdobe Mercury Transmitにより、放送規格の映像信号を出力するAJAやBlackmagic Design、Bluefish製ハードウェアで、Adobe Mercury Playback Engineの能力を最大限に引きだせるとする。

 Photoshop/Illustrator/InDesignなどもパフォーマンスを向上したほか、HTML5 Webサイト制作向けのアプリ「Adobe Muse」などを搭載。Web Professionalに同梱したDreamweaverもHTML 5対応の強化を図っている。

 Creative Cloudは、Creative Suiteの各機能を利用可能にするサブスクリプション型のサービス。個人版は、年間プランで月額5,000円、一カ月ごとの月々プランの場合は月額8,000円となる。


(2012年 4月 23日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]