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サヤ、出力を抑えて音質を追求した小型プリメイン

ニアフィールドに特化した「SP192AB」

SP192AB

 サヤ(SAYA)は、アナログアンプ搭載の小型プリメインアンプ「SP192AB」を10月1日より発売した。価格は58,800円。

 デジタルアンプ「SP192DT」の後継モデル。従来モデルは出力45W×2chだったが、「SP192AB」はアナログAB級アンプを搭載して5W×2ch(8Ω)に抑え、SN比やセパレーション、周波数特性、位相特性などが大幅に向上したという。同社は「4~10畳程度のニアフィールドリスニングでは5W+5W程度のアンプでも十分な音量が得られる。パワーよりクオリティ重視に変更するほうがユーザーメリットが大きい」と説明している。入力はアナログのRCAとステレオミニが各1系統。

 パワーアンプのゲインは0dB。少ないアイドル電流で低歪みを実現するという。必要なゲインはプリアンプで稼ぐ仕様とした。同社製USB DAC「DSA192UT」にマッチした本体デザインで、外形寸法は111.2×120×42.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は650g。

 電源は30WのDC/DCコンバーターで再生成。6次ノイズフィルタとオペアンプ部分の左右独立ローカル電源フィルタを採用し、高いSN/レギュレーション/セパレーション性能を持たせた。全回路を1枚の基板に集積。スピーカー端子部以外のワイヤコネクタを廃している。回路構成も前述のDSA192UTと同じく、電流帰還型/上下対称コンプリメンタリプッシュプル回路で全経路を統一している。

 歪み率は0.006%(1kHz)、0.008%(20kHz)。SN比は108.5dB(3W)、103.7dB(1W)、セパレーションは82.2dB(1W/1kHz)。周波数特性は8Hz~147kHz。ゲインは20dB。

内部構造
背面

(中林暁)