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東芝、'13年第2四半期はメモリ好調などで42%の増益に

映像事業も損益改善。通期予想も上方修正

 東芝は30日、2013年度第2四半期(2013年7~9月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比16%増の1兆6,486億円、営業利益は同42%増の813億円、純利益は同210億円減の162億円。

 売上高は、デジタルプロダクツ、電子デバイス、社会インフラ、家庭電器の主要4部門全てで増収となり、特に電子デバイスが大幅増となった結果、前年比で2,316億円の増加となった。営業損益では、デジタルプロダクツと家庭電器が悪化したものの、電子デバイスの大幅増益が支え、全体として前年同期比241億円の増加となった。

 テレビを含むデジタルプロダクツについては、売上高が前年同期比355億円減の3,813億円、営業損益は29億円の赤字で、前年同期より28億円の損益悪化となった。売上については、テレビなど映像事業が売価上昇により前年相当の売上を確保したほか、パソコンが北米における販売増で増収となった。損益については流通、事務用機器の増収や映像事業の構造改革成果や売価上昇で改善したが、パソコン事業が円安によるコスト増などで悪化し、部門全体としては悪化している。

 上期(4~9月)のテレビ事業 売上高は前年同期比149億円減の1,119億円、パソコンは同101億円減の3,323億円。上期のデジタルプロダクツ営業損益は192億円の赤字となっている。

 電子デバイスは、メモリとストレージが増収。特にメモリは大幅な増益となり、売上高は前年同期比1,581億円増の4,671億円、営業利益は同476億円増の658億円。社会インフラは、売上高が前年同期比264億円増の6,715億円、営業利益は同189億減の223億円。太陽光発電システムや自動車向け事業増収などが寄与した。

 家庭電器は、タイの洪水影響がなくなったことから、全部門で増収。売上高は前年同期比187億円増の1,689億円。一方、円安影響により、営業損益は4億円の赤字となった。

 上期(4~9月)では、売上高は前年同期比13%増の3兆392億円、営業利益は同54%増の1,056億円、純利益は同36億円減の215億円。

 通期見通しは、NANDフラッシュメモリの好調などを受けて、5月8日発表時点から上方修正。売上高は当初予測比2,000億円増の6兆3,000億円、営業利益は300億円増の2,900億円、純利益1,000億円で変更なし。

(臼田勤哉)