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DSD対応NAS「RockDisk Next」のβ版ファームウェア更新。DSF曲情報表示対応など

RockDisk Next

 アイ・オー・データ機器は、挑戦者プレミアムブランドのNAS(LAN HDD)「RockDisk Next」の最新ファームウェアを21日より配布開始する。ファームウェアはDSD対応のβ版と、DSD非対応で主にWindows 8.1互換性向上を図った正式版が用意されている。

 β版は、アイ・オー・プラザからのダウンロードが必要。正式版は本体からのネットワークアップデートに対応する。なお、β版ファームウェアはサポートの対象外となる。

 β版のみDSDに対応。新バージョンの20131021では、新たにDSFの曲情報(アルバム、アーティスト、曲名)表示が可能になったほか、パイオニアのAVアンプを対象としたネットワークDSD再生の互換性を向上(SC-LX87で動作検証)。そのほか、メディアサーバー関連の互換性向上などを図っている。従来通り、DLNA上で、DSD(.dsf、.dff)のファイルサーブ機能を備えているほか、WAVやFLACなどのハイレゾ音源にも対応している。

 なお、β版ファームに更新すると正式版に戻せないほか、DSDについても.DFF/.DSFのジャケットイメージ表示ができない、.DFF形式の曲情報表示ができない、.DFF/.DSFで楽曲の再生時間が誤表示となる場合があるなどの、制限事項がある。

 正式版ファームウェアは、DSDに非対応。新バージョンの20131021では、Windows8.1とInternet Explorer11の互換性を向上したほか、リモートアクセスの有効/無効機能を追加。また、GUI上で任意のフォルダへドラッグ&ドロップでファイルアップロードが可能になった(対応ブラウザはFirefox、Safari、Google Chrome、Internet Explorer10、11)。また、メディアサーバーでファイルを再スキャンする際にサーバーを停止しないよう変更するなど、幾つかの修正が行なわれた。

 RockDisk Nextは、DLNA/UPnPメディアサーバーとして利用可能なNAS。2012年11月発売され、強固なアルミシャーシや、アルミケース、ファンレス設計、高速/低ノイズなインターフェイス基板など、高音質に配慮した設計となっているが、2013年10月にβ版ファームウェアの公開によりDSDファイルの管理に対応していた。

(臼田勤哉)