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Ayre、全段バランス/新ダイヤモンド回路搭載のプリアンプ「KX-5」

KX-5

 アクシスは、米Ayre Acousticsのプリアンプ「KX-5」を11月より発売する。価格は115万5,000円(シルバー)、120万7,500円(ブラック)。

 フラッグシッププリアンプ「KX-R」の回路コンセプトを継承しながら、最新プリメイン「AX-5」で新たに開発された新ダイヤモンド回路を出力段に搭載。ボリューム回路には、アッテネータ―を介さずラインレベルを直接入力し、ゲインを変化させることで目的の出力レベルを得るVGT(可変ゲインテクノロジー)方式を採用。アッテネーター方式のようにインピーダンス変動による周波数変化を起こさずに、高いS/Nと低歪率、高忠実度を実現するという。

 KX-Rと同様に、完全バランス4連のShallco製ソリッド銀接点ロータリースイッチをモータードライブして切り替える構造を採用。46ステップのロータリースイッチでホット側/コールド側の増幅度を同時に変化させるバランス型可変ゲインサーキットを使用している。

 入力切替には、信号レベルを高純度で保持するFETスイッチを使用。ゼロフィードバック、全段フルバランスのディスクリート回路構成となっており、フロントエンドにはAyre独自のEquiLock回路を使用することで安定した動特性を持ち、低歪率や高いリニアリティなども実現した。出力には独自開発の新ダイヤモンド回路を採用。高い電流駆動能力を持たせながら位相直線性を高めている。

背面端子の配置図

 入力端子はXLRバランス4系統と、アンバランス2系統。出力端子もXLRとRCAを装備する。電源にはEIトランスを搭載し、ノイズレベルの低いリニア整流回路に電力を供給。AC入力部にはAyre独自のパワーフィルター「Ayre Conditioner」も備え、ACラインから混入する電源の高周波ノイズを熱エネルギーに変え、ピュアなACパワーをトランスに供給するという。消費電力は60W。外形寸法は440×440×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.5kg。リモコンが付属する。

(中林暁)