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ULTRASONEの最上位ヘッドフォン「Edition 5」は12月17日発売。世界555台限定、約49万円

「秋のヘッドフォン祭 2013」で展示されたもの

 タイムロードは、ULTRASONEのeditionシリーズ最新・最上位モデル「Edition 5」の発売日を12月17日に決定。10月の発表時には12月中旬とアナウンスしていた。価格は49万3,500円で、世界で555台の限定販売となる。

 独バイエルン地方のULTRASONE本社で手作業で組み上げられる密閉型のヘッドフォン。最大の特徴は、ハウジングに樫の“埋もれ木”を使っている事。600年から8,000年という長い年月を大地に埋もれて過ごした古木の事で、高密度かつ軽量で、ヘッドフォン用素材として優れているという。

 edition 8 Ltd.やedition 10のインレイを製作した木工技士が手がけており、ハウジングとして仕上げた時に木目の文様が最も美しく映える位置を考慮して左右のペアを削り出し、磨き、アルミニウム製のロゴ・エンブレムを嵌め込んだ後、マットラッカーを7層塗布している。

「Edition 5」
ハウジングには樫の“埋もれ木”を使っている

 ドライバは新開発の40mm径チタンコーティッド振動板を採用。ドライバは、1つ1つ検査し、左右のマッチングをとった上で搭載している。再生周波数帯域は5Hz~46kHz。インピーダンスは32Ω。出力音圧レベルは96dB。

 頭内定位を解消する特許技術「S-Logic」を進化させたS-Logic EXを採用。ユニットを取り付けるバッファボードの形状を新たに設計しており、フラットな周辺に対し漏斗状に掘り下げ、その底の部分にドライバを装着。ドライバがハウジングの前方下部に位置するようになっており、スピーカーから聴いているような空気感を伴った音の放射を実現。「音の定位もまた頭内から開放され、より三次元的になっている」という。

バッファボードを漏斗状に掘り下げ、その底にユニットを配置。耳の前から音が来るような配置になっている

 イヤーパッドとヘッドパッドにはエチオピアン・シープスキン・レザーを採用。ケーブルは着脱可能で、端子はMMCXを採用。標準入力プラグを備えた、銀メッキ銅編込み構造の4mフレックス・ケーブルと、1.5mのステレオミニケーブルを同梱する。ケーブルを含まない重量は280g。

(山崎健太郎)