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色やコントラスト向上する新高画質技術「Dolby Vision」

シャープ/TCLがTVをCES出展。Netflixなどが対応へ

Dolby Vision対応テレビ(左)と非対応テレビ(右)の比較イメージ

 Dolby Laboratoriesは6日(米国時間)、4K(Ultra HD)テレビやHDテレビなどの輝度や色、コントラストなどを向上する高画質化技術「Dolby Vision」を発表した。Dolbyがテレビメーカーなどに技術供与し、2014年内には製品が発売される見込み。2014 International CESではシャープやTCLが対応製品を展示している。

 「実世界に近いフルレンジの明るさや色を表現する」という高画質化技術で、放送やオンラインストリーミング、ゲームなどに適用可能。コンテンツの制作側、送出側(オンラインストリーミングなど)と受信側(テレビなど)での対応が必要となる。

 信号圧縮などで通常は送出時に削減されてしまう情報を、機器側で復元できるようにして送出。対応機器で受信することで、より豊かな色やコントラスト表現を実現するという。Xbox Video、Amazon Instant Video、Netflix、VUDUなどの配信サービスでの対応が見込まれている。

Dolby Visionの利用イメージ。右がDolby Vision

 なお、Dolbyでは2007年ごろにLEDバックライト部分駆動による液晶テレビの高コントラスト化技術を「Dolby Vision」のブランドで訴求していたが、今回のDolby Visionとはそれとは別のものとなる。

(臼田勤哉)