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ソニー、BIONZ X搭載サイバーショット4機種
光学30倍のHX60Vや、50倍新レンズ搭載HX400V
(2014/2/12 13:05)
ソニーはコンパクトデジタルカメラのサイバーショット新モデルとして、新画像処理エンジンBIONZ Xを搭載した4機種を3月7日より順次発売する。価格は全てオープンプライス。発売日と店頭予想価格は、マニュアル撮影も可能な「DSC-HX60V」が3月7日で4万円前後、光学50倍ズームの「DSC-HX400V」が 4月4日で55,080円前後、光学20倍「DSC-WX350」が3月7日で33,000円前後、光学10倍「DSC-WX220」が3月7日で26,000円前後。
CMOSセンサーを搭載した4モデルに共通する特徴は、画像処理エンジンの「BIONZ X」を搭載した事。昨年のエンジンと比べ、約3倍の高速処理能力を持ち、輪郭強調を抑えて質感を追求する「ディテールリプロダクション」機能や、回折低減処理、被写体を分析してノイズを低減するエリア分割ノイズリダクション機能が利用できる。
動画撮影時に手ブレを強力に補正する「インテリジェントアクティブモード」をBIONZ Xの処理能力で実現。走る子供を追いかけながら撮影するような場合でも、より自然でブレを抑えた滑らかな動画撮影ができるとする。
撮影性能では、被写体を逃がさないための「ロックオンAF」が動画/静止画のどちらでも利用可能。物体のサイズを認識し、被写体に合わせて追尾AF枠の大きさを変え、動く被写体の合焦率をアップさせた。フレームアウトした被写体の再追尾も可能。カメラが自動的にバランスのとれた構図に切り出す「オートフレーミング」も備えている。
また、全モデルがHDMIを使った4K解像度の静止画出力に対応。HXシリーズでは、αシリーズと同様に、アプリ形式で撮影機能を追加できる「Camera apps」に新たに対応する。
DSC-HX60V
「DSC-HX50V」の後継モデル。センサーは従来モデルと同様に有効2,040万画素の裏面照射型 Exmor R CMOS。レンズは、光学30倍のGレンズで、35mm換算での焦点距離(静止画/4:3時)は24~720mm。F値は3.5~6.3。画像処理エンジンはBIONZ X。
全画素超解像ズーム機能を備え、超解像技術を用いて画質劣化を抑えた最大60倍のズームが可能。動画撮影でも同機能が利用できる。
HX50Vと同様にEVダイヤルやマニュアル撮影モード、アクセサリを接続できるマルチインターフェースシューを搭載し、こだわりの撮影に応えられる本格機と位置づけられている。
AVCHDの動画撮影に対応。1080/60pに加え、新たに24p撮影にも対応する。ビットレートは最高で28Mbps。MP4での撮影も可能で、12M(1,440×1,080/30p)、3M VGA(640×480/30p)の撮影が可能。なお、動画撮影時には5軸のアクティブ手ぶれ補正機能が利用できる。ピクチャーエフェクト機能が動画やパノラマ撮影でも利用できるようになった。
Wi-Fi機能も搭載。NFCにも新たに対応し、対応するスマートフォンなどとワンタッチで連携できる。PlayMemories Camera appsにも対応し、後からアプリ形式で撮影機能を追加可能。
記録メディアはメモリースティック PRO/PRO-HG/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXC。外形寸法は108.1×38.3×63.6mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は246g。液晶モニタは3型、約92.1万画素。
DSC-HX400V
HX300の後継モデル。センサーは1/2.3型 Exmor R CMOSで、有効画素数は約2,040万画素。レンズはツァイスのバリオ・ゾナーT*で、35mm換算での焦点距離は25mm~1,250mm(静止画3:2時)。光学50倍のズームで、全画素超解像ズームも利用可能。
AFが進化。従来は後方の小さなレンズ群を動かす事で手ぶれ補正を行なっていたが、高倍率時にレンズが大きく移動する必要があった。新モデルでは2群防振を採用。前方の大きなレンズ群を動かして手ぶれ補正をす機構で、光学性能と高い防振性能を両立したという。動画撮影時にはアクティブモードの手ぶれ補正も利用可能。
動画はAVCHDとMP4(MPEG-4 AVC/H.264)に対応。1080/60pに加え、新たに1080/24pにも対応する。AVCHDのビットレートは最高で28Mbps。MP4は12M(1,440×1,080/30p)、3M VGA(640x480/30p)から選択できる。
無線LAN機能も搭載。アプリの追加ができる。液晶モニタは3型で約92.1万画素。0.2型/20.1万画素のファインダーも搭載。アイセンサー機能を備え、ファインダーと自動切り替えができる。GSP/電子コンパスも装備する。
記録メディアはメモリースティック PRO/PRO-HG/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXC。外形寸法は129.6×103.2×93.2mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約633g。
DSC-WX350
コンパクトながら光学20倍ズームを搭載。1/2.3型Exmor R CMOSを搭載し、有効画素は1,820万画素。レンズはGレンズで、35mm換算での焦点距離は25~500mm(静止画/4:3時)。F値は3.5~6.5。
BIONZ Xを搭載し、画質を向上させているほか、オートフレーミング機能に対応。動画撮影時には全画素超解像ズームを用いて、光学ズームの2倍までズームできる。物体サイズを認識し、被写体に合わせてAFを追尾する「ロックオンAF」は動画、静止画のどちらでも利用可能。
設定をカメラが自動で行なう「プレミアムおまかせオート」は、被写体ブレ軽減が進化。BIONZ Xで進化した動体認識エンジンが、被写体ブレの動き量を高精度に検出。ISOや手ぶれ補正を素早く最適に制御するという。
ピクチャーエフェクトにも静止画4モード、動画3モードを追加。無線LAN機能も搭載し、NFCに対応。スマートフォンからの制御や、撮影データのスマホ転送などは可能だが、撮影機能アプリの追加機能は利用できない。
動画撮影はAVCHDの28M PS(1,080/60p)、24M FX(1,080/60i)などに加え、MP4録画もでき、12M(1,440×1,080/30fps)、3M VGA(640×480/30fps)の2モードを用意する。
液晶モニタは3型で約46万画素。記録メディアはメモリースティック PRO/PRO-HG/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXC。外形寸法は96×25.7×54.9mm(幅×奥行き×高さ)で、本体のみの重量は約137g。
DSC-WX220
1/2.3型Exmor R CMOSを搭載し、有効画素は1,820万画素。レンズは35mm換算での焦点距離は、35mm換算で25~250mm(静止画/4:3時)。F値は3.3~5.9。
BIONZ Xを搭載し、画質を向上させているほか、オートフレーミング機能、ロックオンAFに対応。光学10倍ズームだが、全画素超解像ズームを用いて20倍ズームも可能。動画撮影時にも利用できる。
動画撮影はAVCHDの28M PS(1,080/60p)、24M FX(1,080/60i)などに加え、MP4録画もでき、12M(1,440×1,080/30fps)、3M VGA(640×480/30fps)の2モードを用意する。
無線LAN機能も搭載し、NFCに対応。スマートフォンからの制御や、撮影データのスマホ転送などは可能だが、撮影機能アプリの追加機能は利用できない。
液晶モニタは2.7型で約46万画素。記録メディアはメモリースティック PRO/PRO-HG/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXC。外形寸法は92.3×21.6×52.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約106g。