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TSUTAYA、ネット予約の劇場前売券「ムビチケカード」店頭販売。映画鑑賞機会拡大へ

「ムビチケカード」の店頭販売イメージ

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、全国に展開するTSUTAYA店舗において、映画館の座席指定がインターネットでできる映画前売券「ムビチケカード」の販売を2月17日より開始した。対象となる劇場作品の第1弾は、3月21日公開のピーター・バーグ監督「ローン・サバイバー」で、価格は1枚1,400円。

 「ムビチケカード」は、全国のTOHOシネマズ、109シネマズ、ユナイテッド・シネマなど228カ所1,822スクリーンにおいて、劇場前売券と同様に使用できるプリペイドカード。ムビチケのインターネット予約対応劇場では、インターネットで事前に座席指定が行なえる点などが特徴。購入時にカードを有効化するPOSA型プリペイドカードの仕組みを使っている。

 TSUTAYAは、これまでも都心など一部店舗で劇場前売券を販売してきたが、今後はゲームや映像ソフトのPOSA型プリペイドカードを取り扱う1,100店舗規模で映画チケットの取扱いも開始。従来のようにカウンターなどで映画チケットを販売するのではなく、売場の劇場公開作品の特設コーナー内で、関連作品を展開。映画の魅力を伝えながらムビチケカードを陳列して販売する。

 今回の取り組みにより、BD/DVDレンタル作品から興味を持ったTSUTAYAユーザーが劇場へ足を運ぶことや、前売券購入のために来店したユーザーに関連作品を通じて作品の面白さを伝えるなど、一つの映画で多様な楽しみを提案するという。同社は「2013年は微減となった興行市場が再度拡大するきっかけになれば」としている。

「ローン・サバイバー」のムビチケカード

 2月17日から販売するPOSA型ムビチケカードの第一弾作品は、3月21日公開の「ローン・サバイバー」。「キングダム/見えざる敵」や「バトルシップ」を手掛けたピーター・バーグ監督作品で、出演はマーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナほか。本年度アカデミー賞2部門にノミネートされた。ノンフィクション「アフガン、たった一人の生還」が原作。

 2005年、アフガニスタンで偵察任務中の4人が民間人と遭遇したことで、200人を超える敵兵から襲撃をうけ、絶体絶命の窮地に陥る。しかし3日後、たった1人だけ奇跡的に発見された。なぜ男は1人だけ生還を果たしたのか、その“衝撃の真実”とは……?

(中林暁)