完売した「イヴの時間 オリジナル版」BD、低価格版が22日にAmazon限定販売

「イヴの時間　オリジナル版」スペシャルプライス版BD
(C)Yasuhiro YOSHIURA/DIRECTIONS, Inc.

　2011年に発売された「イヴの時間 オリジナル版」Blu-ray(5,250円)が完売となり、セカンドプレスとして価格を改定した「イヴの時間　オリジナル版」スペシャルプライス版BDが、2月22日に発売される。Amazonのみの販売となり、価格は4,200円。販売元はDIRECTIONS/RIHTS。

　「イヴの時間」は、個人制作したアニメ「ペイル・コクーン」で注目を集めた吉浦康裕監督による連続短編アニメ。Yahoo! (GyaO!)動画やニコニコ動画で全6話を配信。それを再編集し、新作シーンなどを加えた劇場版も2010年3月から上映された。

　オリジナル版は、最初に公開されたWeb版を、劇場版基準で監督自らリニューアルしたもの。劇場版ではカットされた要素、異なるエンディングなどが見どころとなっている。オリジナル版のBDには特典として、監督とメインスタッフによるオーディオコメンタリを収録する。

　既報の通り、2010年7月には劇場版のBD(ACXA-10824/7,140円)、DVD(ACBA-10824/3,990円)も発売されているほか、吉浦監督の新作「サカサマのパテマ」のBD/DVD化も、2014年4月25日に予定されている。

あらすじ

　未来、たぶん日本……ロボットが実用化されて久しく、アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されて間もない時代。

　ある時、高校生のリクオは自家用アンドロイドのサミィの行動ログに不審な文字列が含まれている事に気付く。行動ログを頼りに親友のマサキとともにたどり着いた先は、「人間とアンドロイドを区別しない」というルールを掲げる喫茶店「イヴの時間」だった。
店を切り盛りするナギや店の常連客との出会いがリクオとマサキの「ロボットへの想い」を変えていく……。

(C)Yasuhiro YOSHIURA/DIRECTIONS, Inc.

吉浦監督からコメント

　なお、スペシャルプライス版発売に伴い、吉浦監督からコメントが寄せられている。以下に全文を掲載する。

吉浦康裕監督

　先日、久しぶりに『イヴの時間』を見直してみました。不思議なもので、制作当時のがむしゃらな日々が過去となった今、かつての自分が形作った物語が、今の自分により素直に届くようになった気がします。手前味噌ですが、「ここのセリフいいなあ」などと素直に感じてしまった次第です。

吉浦康裕監督

　おかげ様で、『イヴの時間』本来の姿である“連作短編集”としてのBD初回版が、3年目にして完売しました。周囲の人間からもよく言われるのですが、『イヴの時間』は本当に息の長い作品だと思います。ひとえに、未だにこの作品を愛して下さる皆様のおかげです。心からお礼申し上げると共に、感謝の意を込めて新装版を発売させていただくことになりました。

　また、“キックスターター”にて資金集めに成功した海外版BDも鋭意製作中です。かなりの豪華仕様になっていますので、そちらの続報を世界中のファンの方々にお届けできるのも楽しみにしています。さらには、引き続き制作した劇場アニメ『サカサマのパテマ』のBD&DVDも4月に発売と……監督としては嬉しい限りです。

　さらに、私が監督した最新短編アニメ『アルモニ』も、3月より『アニメミライ2014』の一編として劇場公開されます。こちらは『イヴの時間』制作当時に思いついた構想が元になった作品です。この機会に、併せて楽しんでいただければ幸いです。