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ヤマハ、フロント設置スピーカーでサラウンド再生できる46,200円のAVアンプ「RX-V377」

AVアンプ「RX-V377」

 ヤマハは、100W×5chのディスクリートアンプを採用しながら、価格を抑えた5.1ch AVアンプ「RX-V377」を3月中旬に発売する。価格は46,200円。カラーはブラックのみ。

 定格出力100W×5ch(6Ω)、最大出力135W×5ch(6Ω)のAVアンプ。ネットワークオーディオ再生機能やハイレゾ再生機能は備えていないが、価格を抑えているのが特徴。

 薄型・大画面テレビの普及で、テレビ両脇のスペースが少なくなり、トールボーイなどの大型スピーカーが置きにくいリビングが増えている事や、テレビに合わせてテレビラックの奥行きが短くなり、ラックの上に小型のスピーカーしか置けないといった、AVアンプまわりの環境変化に対応するため、「Extra Bass」と「Virtual CINEMA FRONT」の2機能を新たに搭載している。

 「Extra Bass」は、小型スピーカーを接続した場合や、サブウーファが無い環境での利用を想定し、重低音再生能力を高めるもの。再生していない低域でも、その倍音成分を聴くと、その低音が出ていると感じる人間の特性を活用。視聴環境最適化システム「YPAO」で把握したスピーカーの再生能力を踏まえ、再生可能な帯域の倍音を足し込むことで、聴感上の低域の量感を増強する。サブウーファでも同様の機能が利用可能。

 「Virtual CINEMA FRONT」は、リアスピーカーを設置できない環境向けの機能。リアスピーカーをフロントやセンターと同様に、テレビの脇など、前方に設置した状態でも、包み込まれるような5.1chのサラウンド再生ができるという新バーチャルサラウンド技術となる。

 USB端子を前面に備え、iPhoneとデジタル接続して高音質再生が可能。HDMIは4入力、1出力で、4Kパススルーも可能。背面にDC出力も備え、別売のBluetoothレシーバ「YBA-11」への電源供給ができる。前面には「SCENE」ボタンを備え、映像ソースと音場プログラムなどの設定の組み合わせをワンタッチで呼び出せる。

 TIバーブラウンの24bit/192kHz対応のDACを搭載。内蔵デコーダはHDオーディオをサポートし、ドルビーTrueHDや、DTS-HD MasterAudioなどのデコードが可能。独自の音場創生技術「シネマDSP」にも対応する。ポータブルプレーヤーの音楽再生時に音質を向上させる「ミュージックエンハンサー」機能も利用できる。

 付属のマイクを使い、視聴位置に最適な音響特性へ自動的に設定できるYPAO(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)も搭載。AM/FMチューナも内蔵する。

 HDMI以外の入出力として、音声入力は、アナログステレオ×4(RCA×3/ステレオミニ×1)、光デジタル×1、同軸デジタル×2を用意。映像入力はコンポジット×3、コンポーネント×2。

 映像出力は、コンポジット×1、コンポーネント×1、AV出力(コンポジット)×1。アナログ音声出力(RCA)×1、サブウーファ用プリアウト×1、ヘッドフォン出力×1。

 消費電力は260W。待機時の消費電力はHDMI CEC機能OFF時で0.3W以下、ON時で0.8W以下。外形寸法は435×315×151mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.4kg。

(山崎健太郎)