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オーテク、スタイリッシュに充電、音に合わせて振動する無線サラウンドヘッドフォン

上位モデル「ATH-DWL700」を充電台に設置したところ

 オーディオテクニカは、デジタルワイヤレスヘッドフォン2機種を4月25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、SRS WOWモードを搭載し、振動機能も追加した上位モデル「ATH-DWL700」が20,304円前後、それらを省いた「ATH-DWL500」が13,824円前後。

 「ATH-DWL500」のみ、ブラック(BK)とホワイト(WH)のカラーバリエーションを用意する。

ATH-DWL700
ATH-DWL500はブラックとホワイトの2色を用意

 充電台を兼ねた送信ユニットと、受信機を内蔵したヘッドフォンで構成。2.4GHz帯のデジタルワイヤレス伝送に対応し、最大約30mの伝送が可能。自動的に最適な送信チャンネルを探し、安定した伝送ができる「ベストチャンネルサーチ」機能も搭載。増設用ヘッドフォンも発売し、各モデル最大3台のヘッドフォンを同時に利用できる。

スタイリッシュな充電台
「ATH-DWL700」を設置したところ。横に広がらずに設置できる
ハウジング下部に充電用端子が露出している

 送信ユニットは充電台を兼ねており、ハウジングを下にしてスタイリッシュにホールドできる。ヘッドフォンのハウジングが横に広がらずに設置できるため、テレビ台の脇など、狭いスペースでも設置しやすいという。

 送信ユニットには入力として、ステレオミニのアナログ入力を1系統搭載する。

 ヘッドフォン部の主な仕様は共通。CCAWボイスコイルを使った40mm径ドライバを搭載し、レスポンスを高めている。さらに、ハウジング内で音響部と電源部を独立させることで、空気の流れを妨げず、淀みのない明瞭な音を再生できるとする。

 DWL700のヘッドフォンにはさらに、V-ACTモードを搭載。入力された音に反応して、低周波の振動が発生する機構で、臨場感と迫力のある再生が可能。映画やゲームの視聴に適しているという。この機能はON/OFFも可能。

 SRS WOWモードもDWL700のみに搭載。立体的なバーチャルサラウンドと、豊かな低音も再生できるという。

入力端子はアナログステレオミニのみ
イヤーパッド部分
ハウジングの側面に各種操作ボタンを備えている

 再生周波数帯域は、DWL700が15Hz~24kHz、DWL500が15Hz~22kHz。どちらのモデルも内蔵充電池で動作。1mW×2chで出力した場合、約10時間の連続使用が可能(DWL700ではV-ACTとSRS WOWモードOFF)。充電所要時間は約6時間。ヘッドフォン部の重さは、DWL700が約300g、DWL500は約250g。

 送信機の外形寸法は103×135×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約120gで2機種共通。

音を聴いてみる

 ポータブルハイレゾプレーヤーのAK240と、ステレオミニで送信機を接続。DWL700を試聴した。

 音が出て驚くのは、非常にクリアで、抜けが良く、ワイドレンジなサウンドである事。ワイヤレスヘッドフォンや、サラウンドヘッドフォンは、音色に色がついたり、迫力はあるが抜けが悪いモデルもあるが、そういったモデルとはまったく異なる。ハウジングは密閉型だが、開放型のように抜けは良く、高解像度なサウンドが心地良い。

 そのため、音の1つ1つが細かく聴き取れる。ワイヤレスでサラウンドでと、高機能ではあるが、ヘッドフォンとしての基本的な再生能力の高さが特徴と言えそうだ。

 DWL700は、音に反応して低周波の振動を発生させるV-ACTモードが特徴だが、ONにすると、確かにビリビリ、ジンジンとヘッドフォンの振動が側頭部に伝わってきて、迫力が増す。低音自体がより深く再生できるわけではないが、低音のパワフルさを演出する機能としては十分楽しめる。

 スタイリッシュにヘッドフォンを設置・充電できるスタンドもユニーク。インテリア的にワイヤレスヘッドフォンを飾るのも面白いだろう。入力はアナログステレオミニのみとシンプルだが、光/同軸デジタルやHDMI入力、Bluetoothレシーバ内蔵モデルなど、より高機能なバリエーションモデルにも期待したいところだ。

(山崎健太郎)