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ソニー、真鍮+新BAでリニアリティを向上したイヤフォン「XBA-100」

 ソニーは、バランスド・アーマチュアユニット(BA)を採用したカナル型(耳栓型)イヤフォン「XBA-100」を10月24日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,500円前後。

XBA-100。真鍮ハウジングを採用した

 2012年発売「XBA-10」の後継モデルとなる、シングルユニットのBAイヤフォン。真鍮ハウジングの採用と、新開発のリニアドライブ バランスド・アーマチュアユニットにより音質を向上。「透明度の高い中高音を実現する」という。

 ハウジングは剛性が高く、内部損失に優れる真鍮を採用。真鍮の質感を製品の魅力とするため、カラーも一色のみとした。音導管にも真鍮を採用し、不要な振動を抑えて音質向上を図っている。

 新BAユニットでは、心臓部となるアーマチュアのリニアリティ(入力信号に対し、正確に音を鳴らすこと)を高めるため、T型シンメトリックアーマチュアを新開発。従来のアーマチュアはU字型のため、振動方向に非対称性がわずかに発生していたが、T型で振動の対称性が高まったため、より忠実に波形を再現できるようになったとする。

 さらに、振動板一体の連結ロッドを採用。通常は専用ロットを用いてアーマチュアと振動板を連結するが、連結部も振動板と一体型としたダイレクトドライブ構造により、忠実な振動再現を可能とした。再生周波数帯域は5Hz~25kHz、最大入力は100mW、感度は105dB/mW、インピーダンスは16Ω。

新BAユニットと真鍮ハウジングで音質向上

 ケーブルも大きな改善点。銀コートOFC線を採用し、なめらかな高音域再生を可能とした。さらに、独立グランドケーブルを採用、グラウンドを分けた4芯構成により左右のセパレーションを改善し、音の広がりと引き締まった低音を実現するという。ケーブル長はY型1.2mで、表面の細かい溝により摩擦を低減し、絡みくくしたセレーションケーブルとなっている。重量は約4g。SS/S/M/Lのハイブリッドイヤーピースや、キャリングケースなどが付属する。

真鍮の質感を活かしたデザインも特徴

(臼田勤哉)