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【IAS】McIntoshがヘッドフォン参入。DALIから新スピーカー「RUBICON」5モデル

 日本インターナショナルオーディオ協議会(IASJ)が主催する、オーディオ機器の展示/試聴イベント「2014東京インターナショナルオーディオショウ」が9月23日から25日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されている。入場は無料。ここではMcIntoshやデノン、マランツなどのブースをレポートする。

エソテリックブース

McIntosh

 McIntoshは、初のヘッドフォンアンプ 「MHA100」(50万円)を発売しているが、それと組み合わせるヘッドフォンも開発。「MHP1000」というモデルを参考展示した。発売時期は未定だが、価格は25万円の予定。

McIntosh初のヘッドフォン「MHP1000」

 ヘッドフォンにおいても「スムーズで芳醇な聴き疲れしない伝統のマッキントッシュサウンドを楽しめる」としており、ハウジングは密閉型。ユニットはダイナミック型。ヘッドバンドとイヤーパッドにはナチュラルレザーを使用している。

 ヘッドフォンは黒を基調としたカラーリングだが、ユニークなのはケーブルが鮮やかなブルーであり、McIntoshのコンポではお馴染み、ブルーアイズメーターを連想させるカラーになっている事。ケーブルは着脱可能で、モノラルミニ端子を使っているようだ。

鮮やかなブルーのケーブルがアクセント
ケーブルは着脱可能
初のヘッドフォンアンプ 「MHA100」は既に発売中

 McIntoshではさらに、メディアブリッジと名付けられた「MB100」というモデルを参考展示。1TB HDDとSSDを内蔵し、保存した192kHz/24bitまでのハイレゾ音楽や、ストリーミングでの再生も可能なネットワークプレーヤーとして機能。USB/eSATAで外付けドライブの増設もできる。

 Amazon Cloud Drive、またはアップルのiCloudにアクセスする事もでき、バックアップと同期が可能。スマホやタブレットからの操作にも対応できるという。

 さらに、イコライジング機能などで、室内の音響環境を整える「MEN220」や、300Wのモノパワーアンプ「MC301」(予価110万円)、150W×2chのステレオパワーアンプ「MC152」(予価50万円)なども参考展示。

上段がメディアブリッジ「MB100」。下段が「MEN220」
上段が300Wのモノパワーアンプ「MC301」、下段が150W×2chのステレオパワーアンプ「MC152」
ATCの40週年記念スピーカー「S50」。3ウェイシステムで、世界限定10ペア、価格は430万円
HEGELからも新製品。150W×2chのプリメインに、USB DACやネットワーク再生機能を搭載したモデルで、型番は「H160」。価格は47万円を予定

デノン

 ディーアンドエムホールディングスが11月下旬から順次発売予定の、DALIの新スピーカー「RUBICON」(ルビコン)が会場で発表された。ルビコンは、イタリアにある川に由来する名前で、2007年に日本に導入されたMENTORシリーズのリプレイス版となる。ただし、MENTOR MENUETは継続生産される。

左から「RUBICON 2」、「RUBICON 5」、「RUBICON 6」
中央が「RUBICON 8」
仕上げはウォールナット、ロッソ、ブラックから選択可能

 ラインナップの上位モデルとなるフロア型「RUBICON 8」は、29mmドームツイータ、17×45mmリボンツイータ、165mmウーファ×3を搭載。価格は375,000円(1台/ペア販売)。

 「RUBICON 6」は、ツイータ構成は「RUBICON 8」と同じだが165mmウーファ×2となり、価格は28万円(1台/ペア販売)。「RUBICON 5」は165mmウーファが1基となり、フロア型で価格は224,000円を予定(1台/ペア販売)。「RUBICON 2」はブックシェルフで、29mmソフトドームツイータと、165mmウーファの2ウェイ構成。価格は14万円(1台/ペア販売)。

 シリーズ共通の特徴としては、最上位EPICONに続く、完全内作のウーファユニット第2弾を搭載している事。磁気回路のポールピース部に、SMC材(ソフト・マグネティック・コンパウンド)を採用。砂鉄1粒1粒に科学的コーティングを施して、透磁性を保ちながら、電気的絶縁性を確保。これをウーファの磁気回路に使っている。

 コーン振動板は、ウッドファイバーコーンをルビコン用に新たにチューニングしたもの。軽量、高剛性、エッジのゴム素材も特別に吟味したものを使っている。29mmのシルクソフトドームツイータは、大口径にする事で、ウーファとの音の繋がりを改善。リボンツイータは上限を34kHzとし、実用帯域内の再生を重視した設計になっているという。2つのユニットはアルミダイキャスト製のプレートにマウントされている。

 エンクロージャはMDF材を使用。各ドライバが専用チャンバーによって分離される構造となっていて、特定の周波数範囲で個別に調整され、ウーファの出力を最適化。また、どのウーファも、そのすぐ背後に専用のバスレフポートを設け、気流の乱れやウーファとポートのタイミング最適化などを行なっているという。

 デノンの製品では、10月中旬に発売されるプリメインアンプのフラッグシップモデル「PMA-SX1」が注目の的だ。価格は58万円。

プリメインアンプのフラッグシップモデル「PMA-SX1」
歴代のフラッグシッププリメインも展示された

 同社6年ぶりとなるプリメインのフラッグシップで、定格出力は50W×2ch(8Ω)、最大出力は100W×2ch(4Ω)。従来のSシリーズと同様に、全段バランス構成とし、スピーカーのプラス/マイナス端子を、パワーアンプの出力段によって直接駆動するBTL接続を採用。高いドライブ能力を特徴としている。出力段には、新型のUHC-MOS FETを使ったシングルプッシュプル構成を採用した。

 さらに、10月10日に発売日が決定した、デノン初のポータブルUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「DA-10」も展示(オープンプライス/店頭予想価格45,000円前後)。DSDにも対応したUSB DAC機能を備え、入力端子はUSB DAC用のUSB(マイクロB)、iPhone/iPod接続用のUSB(USB A)、アナログ音声(ステレオミニ)の3系統。独自のデータ補完アルゴリズムで、データをハイビット(32bit)/ハイサンプリング処理し、ハイレゾ音源をさらに原音に近づける「Advanced AL32 Processing」も特徴だ。

 また、ヘッドフォン「MUSIC MANIAC」シリーズの新モデルとして11月から12月にかけて発売が予定されている、アラウンドイヤータイプの「AH-MM400」(12月上旬発売/4万円前後)なども展示。DA-10と組み合わせて試聴する人が列を作るなど、注目を集めていた。

デノン初のポータブルUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「DA-10」。内部基板も見ることができる
アラウンドイヤータイプの「AH-MM400」など、MUSIC MANIACシリーズの新ヘッドフォンも体験可能

マランツ

 マランツブースで人気なのは、同社初となるUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「HD-DAC1」(10月上旬発売/108,000円)。入り口付近にヘッドフォンと共に試聴機が用意され、音質を確かめている人が多く見受けられた。デジタル・アイソレーション・システムを用いたノイズ対策や、0dBゲインの無帰還型バッファアンプの採用など、独自の技術が多数投入されている。

マランツブース

 さらに、英Bowers & Wilkins(B&W)のミドルクラススピーカーCMシリーズの新ラインナップも一挙に展示。9月から発売を開始しているが、その音も確かめる事ができる。ブックシェルフ型の「CM6 S2」など、フロア型3機種、ブックシェルフ型3機種、センター2機種の計8機種をラインナップ。ツイータをフロート構造にしているほか、ネットワークなど内部パーツも刷新されている。

USB DAC/ヘッドフォンアンプ「HD-DAC1」の展示
B&Wのスピーカー、CMシリーズ新機種も体験できる

 初披露の新製品としては、CLASSEのクラスD、ステレオパワーアンプ「CA-D200」を展示。価格は77万円。出力は200W×2ch(8Ω)、400W×2ch(4Ω)。

CLASSEのクラスD、ステレオパワーアンプ「CA-D200」

エソテリック

 エソテリックブースの目玉は、9月1日から発売がスタートした、フラッグシップシリーズのプリアンプ「Grandioso C1」(250万円)だ。電源部がセパレートの2シャーシ構成で、増幅部だけでなくDCパワーサプライユニットまで左右独立にこだわり、ACケーブルを含むすべてのコンポーネントをモノブロックで構成。

プリアンプ「Grandioso C1」
電源部は別筐体になっている
SACDトランスポート「P1」。こちらも電源部はセパレート構成

 メインユニットはモノブロックのプリアンプモジュール2基とロジック系コントロールモジュールで構成。プリアンプモジュールは入力アンプと出力アンプを上下2層に重ねたモノブロック構成で、信号経路を最短化。プリアンプモジュールのマウントは、SACDプレーヤーの機構開発で培った技術を採用。サスペンションプレート(板バネ)を使ってモジュール2基をフローティングさせ、左右独立を徹底している。

 電源部はデュアルAC入力、デュアルDC出力とし、左右独立コンストラクションを徹底。合計で5つの大型電源トランス、大容量ブロックコンデンサ、SiC(シリコンカーバイド)ショットキーバリアダイオードなどを採用している。

 さらに、英TANNOYのスピーカー新シリーズ「Revolution XT」シリーズも参考展示。3機種ラインナップされ、フロア型の「XT8F」、「XT6F」(12月発売予定/1台10万円)、ブックシェルフ型「XT6」(12月発売予定/ペア/12万円)を用意。特許出願中という「トーラス・オーギフ・ウェーブガイドを採用した、HFユニットは、ハイスピードな再生と、ワイドな高域の放射を実現するという。背面を特殊な形状に加工した弾頭型のフェイズプラグに、リング上のHF振動板を組み合わせる事で、奥行きを減らしているという。

中央が「XT8F」、右のブックシェルフ型が「XT6」
内部構造とラインナップ紹介パネル

フォステクス

 フォステクスブースでは、11月の発売を予定しているブックシェルフ型スピーカー「GR160」を参考展示。1台34,500円と低価格だが、ツイータに上位機種と同様の20mmリッジドーム形状純マグネシウム振動板を採用、16cm径ウーファにはHR形状2層抄紙振動板を採用。16cmウーファはフォステクス2ウェイスピーカーでは最大口径になるという。

 再生周波数特性は50Hz~35kHz、インピーダンスは8Ω。外形寸法は228×272×390mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8.6kg。

ブックシェルフ型スピーカー「GR160」

ヤマハ

 インターナショナルオーディオショウ初参加となるヤマハブースでは、CD-S3000やA-S3000、ハイレゾ再生に対応したフロア型スピーカー「NS-F901」など、ピュアオーディオ製品を一挙に展示。搭載しているパーツなども豊富に展示され、ピュアオーディオならではのこだわりを知る事ができる。

 再生デモも行なっており、多くの来場者が訪れていた。

ヤマハブース
S2100シリーズも
S3000シリーズの内部を見ることができる

その他

今井商事のブースでは、マイテック・デジタルのDSD 11.2MHz対応USB DACプリ「MANHATTAN DAC」を展示(10月発売/75万円)。DSD256(11.2M)と、384kHz/32bitのDXDをサポート。アナログ/デジタル部のデュアル電源仕様となっている
ユキムブースでは、LINDEMANNの新製品として、USB DAC/プリ「MUSICBOOK 10」(55万円)、USB DAC/プリ/CDプレーヤー「MUSICBOOK 15」(63万円)、ネットワーク/CDプレーヤー/プリ「MUSICBOOK 25」(75万円)、ステレオパワーアンプ「MUSICBOOK 50」(36万円)などを紹介。写真中段左、下段がLINDEMANNの新製品
トライオードブースで異彩を放っているのは、超巨大な真空管212を使った、モノラルパワーアンプ「REFERENCE M212」。来年発売を予定しているモデルで、価格はペア300万円程度になるという

(山崎健太郎)