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パイオニア、DSD対応で5万円を切るネットワークCDレシーバ。ハイレゾ対応スピーカーも

 パイオニアは、無線LANやBluetoothを備え、DSDなどのハイレゾ音源再生も可能なネットワークCDレシーバ「XC-HM82-S」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は48,000円前後。

ネットワークCDレシーバ「XC-HM82-S」と、スピーカー「S-HM82-LR」の組み合わせ

 また、同製品との組み合わせを想定したブックシェルフスピーカー2モデルも10月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格(ペア)は「S-HM82-LR」が21,000円前後、「S-HM62-LR」が16,000円前後。

ネットワークCDレシーバ「XC-HM82-S」

 2.8MHzまでのDSD(DSF/DSDIFF)や、192kHz/24bitのFLAC/AIFF、Apple Losslessなどのハイレゾ音源をネットワーク再生可能なプレーヤー。回路間の干渉を抑えるセパレート構造や、電気的な抵抗成分の少ない「Direct Power FET」など、同社のハイクラスオーディオ製品で培った設計思想を継承している。CDとUSB、Bluetooth、FM/AMラジオを備えるほか、アルバムアート表示対応の3.5型カラー液晶も搭載。

XC-HM82-S

 Ethernetと、IEEE 802.11b/g対応の無線LAN(Wi-Fi)を備え、DLNA 1.5に対応。ホームネットワーク内にあるPCやDLNA対応NASなどのサーバーに保存した音楽コンテンツを、ネットワーク経由で再生できる。インターネットラジオのvTunerも利用できる。

 デジタル用とアナログ用の電源を個別に搭載し、回路基板も機能ごとに配置するなど、セパレート構を徹底。回路間の相互干渉を抑え、全帯域でクリアな音質を実現するという。

 パワーアンプ部は、電気的な抵抗成分の少ない「Direct Power FET」を採用。左右の各チャンネルに独立したオペアンプを搭載。チャンネル間の干渉を抑え、セパレーションを高めている。

 楽曲名やアルバムアートなどを表示できる、日本語対応の3.5型カラー液晶ディスプレイを搭載。また、iPhone/Android端末からCDレシーバをワイヤレスで操作できるアプリ「Pioneer ControlApp」にも対応。ボリューム調整やファンクションの切り替え、選曲などの操作を手元で行なえる。

 Bluetooth 3.0を搭載し、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生可能。プロファイルはA2DP/AVRCPに対応し、著作権保護のSCMS-Tもサポートする。コーデックはSBCのほか、aptXとAACにも対応する。AirPlayにも対応し、iPhone/iPod touch/iPadや、Mac/PCのiTunesに保存した音楽コンテンツをワイヤレスで再生可能。

 CD部は、音楽CDのほかMP3/WMAを収めたCD-R/RWにも対応。USBメモリ内の楽曲も再生できるほか、iPhone/iPad/iPodをUSB接続して再生/充電することも可能。iPhone/iPadやAndroid端末を設置できるスタンドも付属する。光デジタル音声入力や、アナログ音声入力(RCA/ステレオミニ)、ヘッドフォン出力(ステレオミニ)、サブウーファ出力(RCA)も備える。スピーカー端子はネジ式。

 消費電力は52Wで、待機時は、スタンバイモード状態が0.5W、高速起動モードON時は3W。外形寸法は290×333×98mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg。

スピーカー「S-HM82-LR」、「S-HM62-LR」

 いずれも2ウェイのバスレフ式ブックシェルフ型スピーカーで、ハイレゾ音源対応のスピーカーシステムとして発売する。ユニットは、ツイータが2.5cm径ドーム型で、ウーファが12cm径。エンクロージャのカラーは、S-HM82-Lがブラック、S-HM62-LRがブラウン。

S-HM82-L
S-HM62-LR

 上位モデル「S-HM82-L」は、フィルムコンデンサーを用いたスピーカーネットワークを備えるほか、ウーファには高い強度のグラスファイバー振動板を採用し、全帯域に渡りフラットで高解像な音を再現するという。

 再生周波数帯域は両機種とも55Hz~40kHz(-20dB時は45Hz~40kHz)。出力音圧レベルはS-HM82-Lが82dB、S-HM62-LRが81dB。最大入力は100W、インピーダンスは4Ωで共通。

 外形寸法と重量は、S-HM82-Lが156×258×266mm(幅×奥行き×高さ)、3.7kgで、S-HM62-LRが156×243×241.5mm(同)、3.4kg。

(中林暁)