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オーテク、三大銘木・天然チーク材を使ったハイレゾ対応ヘッドフォン2機種

 オーディオテクニカは、天然木をハウジングに使ったヘッドフォン2機種を、11月21日に発売する。どちらもオープンプライスで、アラウンドイヤー型の「ATH-W1000Z」が65,000円前後、オンイヤー型ポータブルタイプで限定生産の「ATH-ESW9LTD」が40,000円前後。

 どちらのモデルも、世界三大銘木である天然チーク材の無垢削り出しをウッドハウジングに採用しているのが特徴。ハイレゾ再生にも対応している。

アラウンドイヤー型の「ATH-W1000Z」
オンイヤー型ポータブルタイプの「ATH-ESW9LTD」

ATH-W1000Z

 天然チーク材の無垢削り出しのウッドハウジングにより、「リッチな響きが楽しめる」というモデル。ハウジングは密閉型。Maestroブランドの製品となる。

 ドライバは、専用設計の一体型ヨークを搭載した53mm径タイプで、ハイレゾ音源を忠実に描写できるとする。磁気回路には、スーパーハイクラスOFC 7Nボビン巻きボイスコイルを採用。

天然チーク材の無垢削り出しのウッドハウジング
ドライバは53mm径

 伸びやかな低音を実現するという、D.A.D.S(Double Air Damping System)機構を採用。マグネシウム合金一体で、高剛性かつ軽量設計のバッフルとフレームを採用。これにより、ユニットそのものの不要振動を抑え、ウッド本来の響きを引き出すフローティングマウントシステムを実現したという。

 装着面では、長時間でも快適という3D方式のウイングサポートを採用。

 ケーブルは両出しで、左右独立アース線(4芯)構造のケーブルを採用。絡みにくいエラストマーシースと、OFC6N+OFC導体を使っており、長さは3m。入力端子部はステレオ標準で、木製スリーブを使っている。

 再生周波数帯域は5Hz~42kHz、出力音圧レベルは101dB/mW。最大入力は2,000mW。インピーダンスは43Ω。重量はケーブルを除いて約320g。

ATH-ESW9LTD

 ハウジングの天然チーク材により、「音場豊かな凛としたサウンド」を実現したというオンイヤータイプのヘッドフォン。ハウジングは密閉型。EARSUITブランドのモデルとなる。

 ユニットは42mm径で、OFC6Nボビン巻きボイスコイルを採用。「暖かみのある伸びやかな音色でハイレゾ音源まで楽しめる」という。磁気回路にはパーマロイを搭載している。

ハウジングは天然チーク材
ドライバは42mm径

 グラスファイバーを配合したバッフルにより、クリアな中高音を実現。再生周波数帯域は5Hz~40kHz、出力音圧レベルは102dB/W、最大入力は1,000mW。インピーダンスは46Ω。

 ケーブルは両出しで、音質を追求したというOFC6N+OFC導体を採用。長さは1.2m。プラグはステレオミニで、ケーブルを除く重量は160g。

音を聴いてみた

 どちらもウッドハウジングの密閉型だが、軽やかで、トランジェントが良く、ハイレゾ楽曲の情報量も細かく描写してくれそうな高解像度サウンドだ。

 同時に、響きや高域にウッドハウジングらしい穏やかな響きが感じられ、音がカリカリに硬くなり過ぎない、絶妙なバランスとなっている。

 機種別では、アラウンドイヤー型の「ATH-W1000Z」は、より響きが深く、ゆったりとしたサウンド。「ATH-ESW9LTD」はトランジェントが良く、クリアなサウンドで、屋外で聴く際も、音楽が聴き取りやすいと思われる。

(山崎健太郎)