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水月雨、「単なるインナーイヤー型を超える」有線イヤフォン「パヴァーヌ-PAVANE」
2025年8月29日 19:00
水月雨は、MOONDROPの有線イヤフォンとして、フラッグシップ級のインナーイヤー型「パヴァーヌ-PAVANE」、カナル型「Aria 2 真紅」を、8月29日に発売する。いずれも価格はオープンで、市場想定価格はパヴァーヌ-PAVANEが55,000円前後、Aria 2 真紅が17,000円前後。
パヴァーヌ-PAVANE
水月雨はインナーイヤー型イヤフォンが徐々に衰退していた2017年、ブランド初のフラッグシップモデルとなるインナーイヤー型「Liebesleid」を発売。2019年には2年以上の開発を経て、「インナーイヤー型イヤフォンの限界を超える」という新モデル「CHACONNE」を発売した。
それ以降も、水月雨はインナーイヤー型イヤフォンの追求を続け、「この4年間にわたる技術の蓄積、10周年を迎えた今も変わらぬ初志と情熱」の形として、新モデルのパヴァーヌ-PAVANEを生み出した。
単なるインナーイヤー型イヤフォンやフラッグシップモデルの枠を超えた存在を目指したといい、デザインはLiebesleidの哲学を受け継ぎながら、従来の真鍮製ハウジングを、より軽量で耐久性に優れたステンレスに変更。内部には新設計の13.5mm径外磁式ダイナミックドライバーを搭載した。
ドライバー口径はLiebesleidと同じだが、その理由は「単なるデザインの継承」ではないとのこと。全帯域を担うダイナミックドライバーでは、むやみにドライバーを大型化すると、インナーイヤー型イヤフォンの本質的な特性を損なう恐れがあるという。
そこで、新モデルでは特殊処理による高音への影響を抑えつつ、最適なバランスを追求。サイズの選定から素材、設計に至るまで、あらゆる要素を徹底的に磨き上げることで、インナーイヤー型の限界を超えた音質を実現したとのこと。
超高磁束密度のN55マグネットを使用した外磁式構造により、優れたエネルギー変換効率を実現。ロングストローク設計と広いダイナミックレンジを備え、高速なトランジェントレスポンスと圧倒的なダイナミックパフォーマンスを実現した。
第3世代DLCポリマードーム複合振動板を搭載し、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)を含む3種類の異なる特性を持つ素材を使って、振動板の各部位を構成した。
またB&K5128による実際の耳道と耳介構造を模倣した性能検証も実施。水月雨が蓄積した理論と音響調整技術を融合させることで、「豊かで優雅な音色を実現し、ディテールの表現と心地よい音の柔らかさを見事に両立。従来のインナーイヤー型イヤフォンに多いこもりや刺さる高音を排除し、水月雨チューニングの『ゴールデンエイジ』を再現」したという。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは26Ω±15%(@1kHz)、感度は177dB/Vrms(@1kHz)、THDは≦0.05%(@1kHz, 94dB)。
付属ケーブルは銀メッキ単結晶銅を採用したもの。リッツ構造により、音の解像度とダイナミックレンジを最大限に引き出すという。プラグは3.5mmステレオミニと4.4mmバランスの交換式。
Aria 2 真紅
既発売の有線イヤフォン「Aria 2」に真紅のカラーリングを施した特別仕様。「鮮やかさの中に静けさを秘めた深紅の色合いが、Aria2に新たな魅力を添える」という。あわせて表面処理にメッキ加工を施し、質感と耐久性を高めた。
内外複合磁気回路+複合独立真鍮チャンバー構造のダイナミックドライバー設計を継承。水月雨が研究開発を主導した次世代型TiNセラミックドーム複合振動板も採用している。
筐体は高精度な合金鋳造によって成形。さらにCNC加工による彫刻仕上げも施した。ノズル部には、高精度CNC加工で削り出した真鍮製パーツを採用。金メッキ処理を施し、密度と剛性に優れた構造は、不要な共振を抑えつつ、音の通り道として理想的な安定性を確保した。
ノズル先端には、交換式の音響フィルターを搭載。工具不要で簡単に取り外しでき、フィルターの目詰まりや破損時も、スムーズかつ低コストで交換できる。
付属ケーブルは星形カッド(Star Quad)構造の高品質ケーブルで、プラグは3.5mmステレオミニと4.4mmバランスの着脱式。イヤフォン側コネクターは、水月雨で一貫して採用している0.78mm 2Pinで、別売りのケーブルやアクセサリーに交換できる。
再生周波数帯域は16Hz~22kHz、インピーダンスは33Ω±15%(@1kHz)、感度は122dB/Vrms(@1kHz)、THDは≦0.05%(@1kHz)。