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シャープ、0ルクスの暗闇でカラー撮影できる暗視カメラを発売

 シャープは、0ルクスの暗闇でカラー撮影が行なえるという監視用の赤外線カラー暗視カメラ「LZ0P420A」を開発し、監視カメラシステムメーカーなどに販売する。11月28日より販売開始し、月産台数は4,000台。

LZ0P420A
利用イメージ

 独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)と共同で開発した赤外線カラー暗視撮影用撮像素子(CCD)を搭載。CCDは1/3型130万画素で、720p/30fpsでの撮影が可能。単板方式の採用により、カメラの小型化を実現したという。

 カメラの周囲に、近赤外光を照射する装置を並べ、戻ってきた近赤外光をカラー映像として記録するためのカラーフィルタを開発。これにより、低照度化でも720/30pでの滑らかな撮影ができるという。

 HD-SDI出力を装備し、既存のカメラシステムからの置き換えも容易とする。昼夜を問わずに視認性の高い映像撮影が可能なため、防犯用監視カメラだけでなく、病院や介護施設における患者の見守り用途など、幅広く展開していくという。重量は約940g。

CEATEC 2014に展示されたLZ0P420A
CEATECの展示。右が通常のモノクロ暗視カメラの映像、左がハイビジョン暗視カラーカメラ

(臼田勤哉)