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エミライ、ハイレゾ音楽保存用SSDも搭載できるDAC兼ヘッドフォンアンプ「aurender FLOW」

 エミライは、韓国TVLogicのオーディオブランド、aurenderのUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ「FLOW」(ARD-V1000)を12月19日に発売する。バッテリを内蔵しており、価格は169,000円。

USB DAC兼ヘッドフォンアンプ「FLOW」

 aurender初のDACであり、内部にmSATA接続の別売SSDを搭載できるのが特徴。バッテリを内蔵した小型のヘッドフォンアンプ兼DACは、自宅だけでなく、宅外でノートPCと組み合わせて利用する場合も多いが、その場合は大容量のハイレゾ音楽データをノートPCに保存している必要がある。

 FLOWは、内部にSSDを追加する事で、USB DAC兼ヘッドフォンアンプでありながら、ストレージとしても機能。そのストレージ内にハイレゾ楽曲を保存しておく事で、ノートPCのストレージを圧迫しないという利点がある。PCからはUSB DACとしてだけでなく、ストレージデバイスとしても認識される。

 なお、FLOW自体にハイレゾプレーヤー機能は無いため、パソコンやAndroid端末と連携して利用する製品となる。

パソコンと組み合わせた利用イメージ

 SSDは最大1TBまでに対応。SSDに高速にハイレゾデータを転送するために、USB 3.0端子も備えている。さらに、光デジタル入力も装備。192kHz/24bitまでのPCMデータを入力できる。

ケースを空けたところ
SSDを取り付けたところ

 USB 3.0ケーブル、Android端末接続用のOTGケーブル、光デジタルケーブル、本体カバー取り外し用ドライバなども同梱する。

 DACはESSの「ES9018K2M」を搭載。PCMは384kHz、32bitまで、DSDは5.6MHzまでの再生が可能。デジタルフィルタの切り替えも行なえる。

 ヘッドフォンアンプ部はA級動作。標準のヘッドフォン出力を備えている。ボリュームは32bit精度で、0.5dBステップのデジタルボリューム。出力は43mW/600Ω、87mW/300Ω、384mW/56Ω、570mW/32Ω、1,800mW/8Ω。出力インピーダンスは0.06Ω。ダイナミックレンジは最大122dB。ダンピングファクターは130未満。

 内蔵バッテリの容量は4,450mAh。バッテリ動作、USBからのバスパワー動作のどちらにも対応。7時間以上動作ができるという。

 本体の側面ボタンはHIDに対応。様々な機能を集中的にコントロールできるとする。液晶ディスプレイも装備。筐体はアルミニウム切削。外形寸法は137×80×28mm(縦×横×厚さ)。重量は450g。

秋のヘッドフォン祭 2014で参考展示されたもの。ディスプレイ周囲の丸いパーツを回すとボリューム調整ができる。USBと光デジタル入力を備えている

(山崎健太郎)